Stay home, stay creative!
1年で536展のアートを巡ったライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。
新型コロナの影響でアート巡りができず、代わりにアート映画を見まくっています。
そこで。
美術館へ行く代わりに自宅で観たい、オススメのアート映画12選を紹介します。
目次
1. 『ゴッホ 最期の手紙』
なんと。全編ゴッホタッチで描かれた、動く油絵による映画です。
つまり、全てのシーンが絵画、作品なのです。
生前はたった1枚の絵しか売れなかったゴッホの、謎に満ちた死の真相。
37歳という若さで、彼はなぜ命を絶たなければならなかったのか?
彼は本当に自分の腹を銃で撃ったのか?
↓Amazonプライムで観ることができます。
2. 『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』
それは、宝探し。
毎日ニューヨークのどこかに、あの有名なバンクシーの作品が現れるのだから。
すぐ見に行かないと消されてしまうかもしれない。
すぐ強奪すれば、金になるかもしれない。
ニューヨークが、バンクシーに操られます。
↓Amazonプライムで観ることができます。
3. 『アイ・ウェイウェイは謝らない』
現代アーティストとは何なのか!?
芸術家の枠を超えた、芸術家!
彼は、祖国・中国と闘います。
アートという武器で。
彼と中国政府の対立の物語、彼の生き様に興奮しました。
↓Amazonプライムで観ることができます。
4.『ビッグ・アイズ』
アンディ・ウォーホルもその魅力を認め、60年代アメリカで一大ブームを巻き起こした絵画<ビッグ・アイズ>シリーズ。
作家のウォルター・キーンは一躍、時の人になります。
ところが、ゴーストペインターがいた。
その絵を描いていたのは、彼の妻だったのです。
これが実話だと言うから驚きです。
↓Amazonプライムで観ることができます。
5. 『顔たち、ところどころ』
映画監督アニエス・ヴァルダ(撮影時87歳)と、写真家のJR(撮影時33歳)、年の差54歳のふたり旅。
フランスの田舎をめぐり、出会う人々の「顔写真」をそこに大きく貼り出すアートで、見る人の心に「何か」を生み出していくドキュメンタリー映画です。
ケンカしたり、笑い合ったり、互いの人生に触れながら旅は進みます。
内容も映像も、とても美しい作品です。
↓Amazonプライムで観ることができます。
6.『ホドロフスキーのサイコマジック』
アート!?カルト!?セラピー!?
映画監督としてのホドロフスキーの初期の作品にジョン・レノンがぞっこん、配給権を買い取ったほど。
しかし、彼はただの映画監督ではありません。
本作では、自身のこれまでの作品での映像表現が、いかに「サイコマジック」という技法で貫かれているかを解き明かします。
実際に、自殺志願者や長年のトラウマを持つ者など悩み相談に訪れた人々を、「サイコマジック」の実践によって癒やしていく様子を描きます。
それはとにかく衝撃の内容です。
しかし、どこか温かい。
7.『キューティー&ボクサー』
ニューヨーク在住40年。
ボクシング・ペインティングで有名な現代芸術家・篠原有司男、通称ギュウちゃん。
そして妻であり、母であり、アーティストでもある乃り子。
これはふたりの愛と闘いの記録です。
これほど素晴らしいアーティストでも、有名でも、家賃の支払いを気にしなければならない現実。
二人とも、とても不器用で、純粋だ。
こんなにファンキーでエネルギッシュなじいちゃんになりたい!
私も70すぎて生きていたら、モヒカンにしよう。
↓Amazonプライムで観ることができます。
8.『ミステリアス・ピカソ – 天才の秘密』
こんなの、アリ!?
なんとピカソが描く様子をひたすら流す映像です。
どこから、どのように描いていくのか。
それを淡々と観ることができます。
そこにピカソの姿はありません。驚きです。
↓Amazonプライムで観ることができます。
9.『太陽の塔』
太陽の塔とは、結局なんなのか?
芸術論だけでなく、社会学・考古学・民俗学・哲学などの視点から岡本太郎、そして「太陽の塔」が解き明かされます。
大阪で実物を見たことがありますか?
あるいは、渋谷駅にある『明日の神話』は?
↓Amazonプライムで観ることができます。
10.『バスキア、10代最後のとき』
ニューヨークのストリートから時代の寵児となり、20世紀を代表するアーティストのひとりとなったジャン=ミシェル・バスキアのドキュメンタリー。
最悪な環境、荒れたニューヨーク。
そこで様々なカルチャーが混じり合います。
社会問題、ヒップホップ、パンクロック、ジャズ、ファッション、文学、アート、若さ。
それら全てが彼をアーティストにしていく。
壊れかけの街は、自由な表現が生み出される場だったのです。
↓Amazonプライムで観ることができます。
11. 『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』
私の好きな写真は
何も写っていないように見えて
片隅で何か起きている写真だ
そう語る、伝説の写真家ソール・ライター。
1950年代からファッション写真家として活躍し、1980年代に商業写真から退いた後、世間から姿を消していました。
ところが2006年、それまで封印していた彼の個人的な写真をまとめた作品集が出版されると、80歳を超えた”巨匠の再発見”は世界中でブレイク。
彼の写真を撮るという日常、そして彼の人生が語りかけてきます。
↓Amazonプライムで観ることができます。
12.『ヒトラー VS. ピカソ 奪われた名画のゆくえ』
ヒトラーは、政治家を志す前に画家を目指していた。
ヒトラーらナチス指導者は、強くて絶対的な指導者像に囚われ、芸術に傾倒。
ナチス神話を作るべく、絶対的な美を追求。
芸術と政治の関係が国家組織で中心的役割を占めていきます。
ヒトラーが、ピカソなど現代美術を軽蔑した理由とは?
ナチスが近くで同時開催した2つの大規模展覧会とは?
↓Amazonプライムで観ることができます。
他にもある、アート映画
他にも以下が気になっています。
結局、どれがオススメなの…?
非常に悩ましいですが…、個人的な好みとしては、
- 『アイ・ウェイウェイは謝らない』
- 『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』
- 『顔たち、ところどころ』
の順に、オススメです。
「見やすい」という意味では上記に加え、
- 『ビッグ・アイズ』
映画表現としての意外性や驚きという点では、
- 『ホドロフスキーのサイコマジック』
- 『ゴッホ 最期の手紙』
- 『ミステリアス・ピカソ – 天才の秘密』
…いや、それ以外もオススメなんです。
けっきょく選びきれない、ホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。
ここから学べる発想のヒント
その他、自宅時間を充実させるオススメ情報
コウスケの日常
中止となってしまった『オラファー・エリアソン ときに川は橋となる』展の様子を見ることができて嬉しい。