人の目など気にしないで、様々な危険をおかすこと。
それが私の信条だ
そんな岡本太郎の言葉を時々思い出す、ライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。
昨年1年でアート展を326展まわった私が今日紹介するのは、川崎市岡本太郎美術館で開催されている「イサム・ノグチと岡本太郎」展(〜2019/1/14)。
この二人の作品を同時に見られるとは!
目次
イサム・ノグチと岡本太郎@川崎市岡本太郎美術館
イサム・ノグチと岡本太郎は、1950年、日本アヴァンギャルド美術家クラブの主催により東中野のレストラン「モナミ」で開催されたイサム・ノグチの歓迎会において、初めて出会いました。日米の間で自己のアイデンティティに関する葛藤と向き合い引き裂かれながらも、彫刻家として世界的に活躍したイサム・ノグチと、青年期の10年間をパリで活躍しながらも大戦の為に日本に戻り引き裂かれ、日本の芸術界を異邦人としての眼で見ることができた岡本太郎は、それぞれに欧米で芸術家として活躍し始め、越境者として日本文化を見つめ、新たな表現活動を展開しました。
同世代の二人の個性的な芸術家が制作した作品の数々は、戦後の芸術界に大きな影響を及ぼしました。
それを同時に鑑賞できる、貴重な機会です。
タクシーや車で行くのがオススメ
小田急線「向ヶ丘遊園」駅南口から徒歩約17分と、アクセスがよくありません。
車で行くのが良いでしょう。
私はタクシーで向かいました。
広い公園の中を気持ちよく散歩した先に
公園内、木々のなかを気持ちよく散歩していると。
ありました、川崎市岡本太郎美術館です。
外にも作品があります。
岡本太郎作品のある併設のカフェで食事もできます。
岡本太郎とイサム・ノグチ、合わせて鑑賞する意味
川崎市岡本太郎美術館ですから、基本的には岡本太郎ワールド(常設展)にイサムノグチが訪ねてきた(企画展)、という感じです。
過去に以下も紹介しました。
本展は7章構成。
- イサム・ノグチと岡本太郎の交流
- 1950 年代のイサム・ノグチと岡本太郎
- 芸術と保存、そして破壊:イサム・ノグチと岡本太郎の場合
- ジャポニスム・ジャポニカ・伝統論争
- 生活の中の芸術
- それぞれの挑戦―「日本美」との対決
- 庭 -空間の彫刻
中でも、イサム・ノグチ《あかり》と岡本太郎 《光る彫刻》 のコラボがたまりません。
残念ながら、館内のイサム・ノグチ作品は撮影NGでした。
他にも興味深いのは、二人が「芸術と人と場」を重要なテーマとしている点。
生活の中に創作的な遊びがないそれが現代の空虚さだつまり芸術が欠けているのだ
そう言ったのは、岡本太郎。
彼は、渋谷駅など数多くのパブリック・アートを手がけました。
おかげで、人々の「いつものあの場所」にアートがあるのです。
一方、庭や公園を創作したイサム・ノグチ。
モエレ沼公園(北海道札幌市)をはじめ、こどもの国(神奈川県横浜市)などにはノグチの遊具があります。
世界中の子供たちの日常に、アートを持ち込みました。
そんなわけで。
館内の岡本太郎作品は撮影できるものがあるだけでなく、座ることのできる椅子もあります。
抱きつくものではありません。椅子です。
まとめ
写真撮影スポットもありますよ。
いつも意識する「遊び心の大切さ」に磨きをかけようと思った、ホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。
場所:川崎市岡本太郎美術館
住所:川崎市多摩区枡形7-1-5
会期:2018年10月6日(土)-2019年1月14日(月祝)
開演時間:9:30-17:00(入館16:30まで)
休館日:月曜日
入場料:一般1,000円、高校・大学生・65歳以上800円、中学生以下は無料
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