苦しいとき、モヤモヤするとき、ありますか?
アート大好きライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。
上野の東京都美術館にて「ムンク展―共鳴する魂の叫び」を開催中(〜2019/1/20)。
ムンクも苦しんでいるときがありました。
そんな中で生まれた作品の数々、あなたも見て、感じてみませんか?
目次
ムンクは自画像を多く描いていた
ムンクは、自分の写真を見ながら自画像を描きました。
これには2つの意味がありそうです。
- 戦略的な自己演出
- 自己を捉える手段
前者「戦略的な自己演出」は、現在の我々が「盛った」写真をSNSにアップしたりするのに似ているかもしれません。
そして後者「自己を捉える手段」は、ムンクが自分を冷静に見つめる手段として、自撮りしたり、自画像を描くことをしていたということです。
これ、現代の我々にもすごく重要ではないでしょうか。
つまり「俺いま調子どう?」と、自分自身について考える時間を持つということ。
ムンクの作品の中には《風邪の後の自画像》なんてのもあるくらいです。
忙しい日々。
あなたは流されて生きていませんか?
私は、こんな方法で日々を振り返っています。
《叫び》の3つの秘密
ムンクといえば《叫び》。
ムンク作品をこれしか知らない方も多いほど超有名ですが、以下について知らない方も多いのでは?
1) 叫んでない
真ん中にいる人は、叫んでいません。
叫びが聞こえてくるのが嫌で、耳をふさいでいるのです。
太陽が沈み始め、空が血のように赤く染まると、自然をつんざく終わりのない叫びを感じて不安に身を震わせ、耳をふさいだ。
そんな様子なのです。
2) 何枚もある
実は《叫び》は、油絵バージョン、クレヨンバージョンなど複数あるんです。
さらにリトグラフ版(版画)もあり、それは何枚も流通しています。
3) 似た構図の作品がある
ほら。《叫び》にそっくりな作品ですね。
《絶望》という作品です。
《叫び》と同じオスロ・エーケベルグの丘を舞台に描かれていますが、実は《叫び》より16年も前に描かれているんです。
このように、ムンクは同じモチーフを何度も描いていたことが本展では他でもよく分かります。
ムンク展の関連展示も充実
本展が開催されている東京都美術館LB階には4つ?のスクリーンに動くムンク絵画が映し出されています。
映像作家TAKCOMのディレクションによるもの。
まるでムンク自身が絵画の中を漂うかのよう。
ムンク作品に息が吹き込まれた様子を、あなたも見てみませんか?
また一方、池袋パルコ本館7階では、ニュウ・ムンク展が開催されています(2018/11/2〜11/18)。
ムンクの世界観に共鳴した現代クリエイター22名による、音、映像、イラストの展覧会です。
混雑状況を知る方法
平日のランチ時間を狙っていってみたのですが、そこそこ混んでいました。
チケットは事前に購入してから行くことをオススメします。
混雑状況は、公式ツイッターで確認することができます。
あるいは、みんなのツイッターのつぶやきをチェックするのも手ですよ。
あなたも《叫び》を描いてみる?
実は、サイトであなたも《叫び》を描くことができます。
さらにそれをサイトに投稿・美術館のスクリーンに投稿もできるんですよ。
【まとめ】会期、時間、休館日など
ムンクの作品から、ムンクの精神世界を見た、ホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。
場所:東京都美術館
住所:東京都台東区上野公園8-36
会期:2018年10月27日(土)~2019年1月20日(日)
開演時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)。金曜日、11/1、3は9:30~20:00
休館日:月曜日、12/25(火)、1/1(火)、15(火) ※ただし11/26(月)、12/10(月)、24(月)、1/14(月)は開室
入場料:一般1,600円/大学生・専門学校生1,300円/高校生800円/65歳以上1,000円
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