あなたの「手」には、どんなストーリーやメッセージが宿っていますか?
銀座メゾンエルメス8階にて「眠らない手」エルメスのアーティスト・レジデンシー展が開催されています。
- Vol. 1:2018年9月13日(木)~ 11月4日(日)
- Vol. 2:2018年11月15日(木)~ 2019年1月13日(日)
エルメスのアトリエで、伝統的な技を持つ職人たちと、創造性豊かな現代アーティストたちが出会い、数々のアートが生まれました。
どれも「えっ?」「ん??」「あっ!」と、心奪われる作品ばかり。
両方をチェックしたライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)が、その様子を紹介します。
目次
「眠らない手」エルメスのアーティスト・レジデンシー展
本展は、主にフランスを拠点とするエルメスのさまざまな工房(アトリエ)での滞在制作プログラムをご紹介するもので、2014 年から2017 年の間に参加した9 名のアーティストの作品を二期にわたって展示いたします。
世代を超えて伝承される技をもつ職人と創造性豊かな現代アーティストが出会い、共有と協働を行う本プログラムは、2010 年以来エルメス財団によって定期的に開催されています。工房(アトリエ)に滞在するアーティストたちは、卓越した職人技に触れるとともに、シルク、皮革、銀、クリスタルといった普段は手の届きにくい素材を扱う機会を得ることになります。3 人のメンターによって選出された9 名の作家たちは、それぞれ職人とともに試行錯誤を重ね、新しい作品を生み出しました。
エルメスの職人の手には、熟練の技と意思、感情といった強いメッセージが秘められています。
一方アーティストたちは、その手から自由な形やプロセスを誘い出します。
いったい、どんな作品が生まれたのでしょうか?
Vol.1:そこまでやるか!という作品の数々
Vol.1の2018年9月13日(木)~ 11月4日(日)には、以下の作家の作品が展示されていました。
- クラリッサ・ボウマン
- ルシア・ブル
- セリア・ゴンドル
- DH・マクナブ
ガラスの美しい作品は、見るものをうっとりとさせます。
半端なく美しいんです。そこまでやるか!
一方こちらは床、壁、天井を這う美しいクロス。
長い!そこまでやるか!
乗ったらどこかへ連れて行ってくれそうです。
白い壁の個室の床は、何だか薄汚れています。
実はこの壁。白いチョークでひたすら塗った壁だったのです!
そこまでやるか!
さて、この細い針金のようなもの。
何だと思いますか?
なんと、スプーンを伸ばしたものなんです!そこまでやるか!
伸ばす過程が写真で紹介されていました。
独特の光沢を放つこれ。
何だと思いますか?
鉛筆やボールペンで塗りつぶしたものなんです!そこまでやるか!
勉強嫌いな学生がやりそうなことを本気でやると、ここまでになるんですねぇ。
小さなキューブが散らばっています。
それは一見同じもののように見えますが…。
よく見ると、一つずつ微妙に形が異なります。そこまでやるか!
まるで人間のようですね。
Vol.2:超個性的な世界観
一方、2018年11月15日(木)~ 2019年1月13日(日)のVol.2は以下のアーティスト。
- ビアンカ・アルギモン
- ジェニファー・ヴィネガー・エイヴリー
- イオ・ブルガール
- アナスタシア・ドゥカ
- ルーシー・ピカンデ
こんなユニークな作品もあるなか、
一番インパクトがあったのは、異様な雰囲気の個室。
おどろおどろしい人形が壁、床、いたるところを埋め尽くしています。
ヒャッ!
よく見たら、人がいる!
アーティストのジェニファー・ヴィネガー・エイヴリーさんでした。
ここの作品はすべて触れてもOK。
写真にも応じてくれ、とてもキュートな方でした。
他にも、ユニークな作品が多数展示されています。
まとめ
あなたはどの作品が気になりましたか?
なんだか陶芸でもしたくなった、ホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。
場所:銀座メゾンエルメス 8F
住所:東京都中央区銀座5-4-1
会期:Vol. 1:2018/9/13(木)~11/4(日)、Vol. 2:2018/11/15(木)~2019/1/13(日)
開演時間:月~土曜11:00~20:00、日曜11:00~19:00(最終入場は閉館30分前)
休館日:不定休(エルメス銀座店の営業時間に準ずる)
入場料:無料