夢のコラボ!?
アート大好きライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。
ギンザ・グラフィック・ギャラリーにて「横尾忠則 幻花幻想幻画譚 1974-1975」を開催中(〜2018/10/20)。
あの瀬戸内寂聴さんによる時代小説『幻花』のために描いた挿絵が展示されている、なんだか不気味なインスタレーションです。
「横尾忠則 幻花幻想幻画譚 1974-1975」
時代の寵児として先陣を切って若者文化を牽引していた横尾忠則は、1974~75年にかけて、東京新聞に連載された瀬戸内晴美(現・瀬戸内寂聴)による時代小説『幻花』のために挿絵を描いていました。室町幕府の衰退を一人の女性の視点から綴ったこの小説に、横尾は自由奔放な発想をもって、実験的手法を繰り出しながら、超絶技巧の挿絵を次々と生みだしていったのです。
(中略)
今回、横尾忠則現代美術館の多大なるご協力のもと、横尾自らが命名した「幻花幻想幻画譚」を受け継ぎながら、挿絵原画全371点をここ東京の地で、新たな視点から甦らせます。約8cm×14cmの小さな画面から発せられるエネルギーはどこからやってきたのか、40歳を前にした横尾忠則のいた社会情勢にも焦点を当てながら検証します。
般若心経を書き込んだり、唐突に物語に関係のないモチーフや、作家瀬戸内自身の肖像を登場させたり、原稿が出来上がる前に挿絵を描いてしまったものまであるというから、面白いですね。
では、展示の内容を見ていきましょう。
怪しげなインスタレーションで、室町幕府崩壊の一大ドラマを描く
ギンザ・グラフィック・ギャラリーの外観がこんなに怪しくなっているのを初めて見ました。
何も知らない通行人はこれを見て、どう思うのだろう?
入り口はさらに怪しい。
何かに取り憑かれるか、宗教の勧誘でもされてしまいそうです(されませんが)。
まるで教祖のように、じっとこちらを見る眼。
中には、瀬戸内寂聴の物語とともに、横尾忠則による挿絵が展示されています。
こんな感じです。
何とも言えない味のある、ユニークな挿絵の数々です。
地下にも展示があります。
こちらもまた、雰囲気ある展示ですね。
私が一番好きなのは、これかな?
あなたも1つ1つの挿絵の独特な世界観を、ギンザグラフィックギャラリーで楽しんでみては。
まとめ
横尾忠則さんというと、私はもっとサイケデリックでヴィヴィッドな色のグラフィックが好きです。
しかし本展の挿絵は地味に刺激的。
彼のユニークさ、アイデア、実験的なところが。
なぜか眼をたくさん描きたくなった、ホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。
場所:ギンザ・グラフィック・ギャラリー
住所:東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F
会期:2018年09月05日(水)~10月20日(土)
開演時間:11:00am-7:00pm
休館日:日曜・祝日
入場料:無料