いやぁ、とにかくビックリ!
アート大好きライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。
『吉村芳生 超絶技巧を超えて』展がすごい!
これで驚かない人はいない!
そんなすごい展示です。
私は東京(〜2019/1/20)で鑑賞しましたが、現在は京都(〜2019/6/2)で開催されています。
『吉村芳生 超絶技巧を超えて』
新聞紙の上に鉛筆で描かれた自画像。よく見ると、じつは新聞紙そのものが、鉛筆で一字一字描かれている! 吉村芳生の代名詞とも言うべき〈新聞と自画像〉シリーズです。花や風景をテーマにした作品でも、吉村の緻密な描写は一貫しています。一見すると、徹底的に対象に肉迫する超絶技巧の写実主義かと思えますが、吉村の作品は、単純に対象を熟視して描かれたわけではありません。超絶技巧を超える制作のヒミツとは。ぜひ会場で発見してください。
これがその新聞です。
いや、どうみても普通の新聞に自画像を描いているように見えるのですが…。
ほら!これ、新聞自体が手描きなんです!
実際に購入した新聞に、毎日まいにち自画像を描いた作品もあります。
来る日も来る日も彼は、その日のニュースの上に自分の顔を描いてきたのです。
「世界で最も多く自画像を描いた男」ではないかと説明がありました。
自画像を365日描き続ける作品で彼はきっと、自分自身に向き合ったでしょう。
そしてこの「新聞と自画像」では、社会と個人の関わりについて、1年間深く向き合ったのではないでしょうか。
新聞に描かれた自画像は、ときには笑顔で、時には手で顔を覆っています。
単なる自画像でなく、ニュースに反応しているようです。
やることが細かすぎる作品の数々
館内で作品を写真撮影できないため、外にあるモニターに映されるものを撮るしかなくて残念でしたが…。
このジーンズ、手描きなんですよ。
しかも、とてもユニークな方法でビックリ。
ぜひ実際にギャラリーで確かめてください。
こちらはなんと、色鉛筆で描かれた作品。
ギャラリーでは花畑を歩くように、色鉛筆で美しく緻密に描かれた花に囲まれて過ごすことができます。
しかしコスモスの大きな作品は、右側が白いままで、完成していませんでした。
この作品を描いている途中で、病に倒れたのです。
【まとめ】会期、時間、休館日など
人間はここまでできるのかと、とにかく驚かされる作品の数々です。
一見の価値あり。
東京駅構内なので、立ち寄りやすい方も多いのでは?
細かい作業が苦手な、ホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。
場所:美術館「えき」KYOTO
会期:2019年5月11日(土)~6月2日(日)
開演時間:午前10時~午後8時
休館日:会期中無休
入場料:一般 900円、高・大学生 700円、小・中学生 500円
場所:東京ステーションギャラリー
会期:2018年11月23日(金・祝)-2019年1月20日(日)
開演時間:10:00 - 18:00(金曜日は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(12月24日、1月14日は開館)、12月25日、12月29日-1月1日
入場料:一般900円 高校・大学生700円