【レポ】KYOTOGRAPHIE 2018(京都国際写真祭)がヤバイ!特にオススメの展示5選(〜2018.5.13)





最近8日連続アート巡り、29の展示を見てきたライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。

大阪出張のついでに行ってきました、KYOTOGRAPHIE 2018(京都国際写真祭)
「写真展」を越える写真展が15か所、さらに関連プログラムが4か所も行われています。

1日ではまわりきれない、このKYOTOGRAPHIE 2018。
吟味して実際に8か所を観てきた私が、オススメの5か所・おすすめルートを紹介します。

1. Jean-Paul Goude「So Far So Goude」@京都文化博物館 別館

KYOTOGRAPHIE 2018
20分で済むと思ってたのに、2時間そこにいました。

「写真展」?いや、美しくユーモアのある「世界」がそこにあります。
写真家、グラフィックデザイナー、アートディレクター、映像監督など多岐にわたり活躍し、イメージメーカーとしてCHANELなど数々の有名ブランド・有名誌とコラボする彼のアイデアに囲まれ、とにかく幸せな時間でした。

1時間の映像が2階にあり、それを見ると作品や世界観がより良く分かるので、時間に余裕を持っていくことをオススメします。

2. 宮崎 いず美「UP to ME」@ASPHODEL

KYOTOGRAPHIE 2018
インスタ映え、楽しさ重視の方にオススメ。
身の周りのものと自身との組み合わせでユーモアを生み出す、独特の世界観で祇園のビル丸々1棟をジャックしています。

大学在学中に自身をモデルとして作品を制作してTumblrに投稿、世界中で注目を集めたという彼女。
その後、アメリカの「Time」誌で取り上げられたり、プラダ財団主催のグループ展「Give Me Yesterday」(ミラノ、2016–2017)にも招聘されたというからネット時代のサクセスストーリーはアート界にもあるのだなと。

思わず自分でもシュールな面白写真の作品を作りたくなる、アイデア満載の展示です。
1人で行くと、おにぎり山(写真右上)や雲のなか(写真右下)で写真を撮るときちょっと寂しいかもですが。

おにぎり食べたい。

3. Liu Bolin「Liu Bolin × Ruinart」@y gion

KYOTOGRAPHIE 2018
世界最古のシャンパーニュ・メゾン、ルイナールが所有するぶどう畑などの風景に…。
「見えない男」として知られる中国の現代美術家Liu Bolinがいます。
写真右のぶどう畑には、ルイナールの最高醸造責任者の姿も。

景色と自己の境界線を極限までなくし、何を表現しようとしているのか。

私は野菜売り場などにある「生産者の声」を思い出す。
責任の所在を明らかにすること。
その勇気と自信。

4. 深瀬 昌久「遊戯」@誉田屋源兵衛 竹院の間

KYOTOGRAPHIE 2018
遊びすぎ(笑)。強烈です。

≪ベロベロ≫シリーズ(写真右上)は酒場で出会った人々とベロとベロをつけ合わせる作品。
バカげているようですが、彼は撮るもの・撮られるものの触覚に似ているのだといいます。

触覚といえば、写真左上、その右でもチクチクするピンや画鋲を刺しています。
写真作品で触覚を意識させるというのはとてもユニークです。

写真左下は≪ヒビ≫シリーズ。

「道はぼくのように痛んでいた。写させてもらったお礼にせめてお化粧をしてなぐさめてあげた」

彼は様々な作品に自分を投影し、自己を追求しています。

そして写真右下では…、ヒビにベロ。

5. Frank Horvat「Un moment d’une femme」

KYOTOGRAPHIE 2018
報道を志すも、パリの街と女性に魅了されファッション写真へ。
そんな経緯のある巨匠ホーヴァットの写真は、エレガントでありながらモデルの無防備な仕草などルポ的な作品も多くユニークです。

本展では「女性」を切り口に、数々の作品を展示。

半日で8か所まわる、おすすめルート

私ホラノコウスケの場合、昼前からアート巡りをスタート。
烏丸御池駅で降りて、

そして、烏丸御池駅→乗り換え→祇園四条駅で降り、

さらに、祇園四条駅→京都駅へ移動し、

というぐあいに8か所をアート巡りしました。

まとめ、KYOTOGRAPHIE 2018詳細

パスポート(1DAY=3,000円、会期中有効=4,000円)があれば、15会場すべてに一度入場できます。
時間のない方は、各会場の入場料のみでも入場可能です。

蜷川実花さんの展示は関連プログラムのため別料金ですが(KYOTOGRAPHIEパスポート提示で200円引き)、京都駅構内ということもあり便利でした。

また別途、個々の展示を詳しく紹介するかもしれません。

展示名:KYOTOGRAPHIE international photography festival
場所:京都市内15か所+4か所
会期:2018.4.14-5.13
開演時間:会場による
休館日:会場による
入場料:パスポート(1DAY=3,000円、会期中有効=4,000円)、各会場ごとの支払いも可

今回の学び

ホラノコウスケ
1つ1つの作品だけでなく、全体としての世界を作ること。

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今日のひとこと

ホラノコウスケ
喉に違和感。気をつけねば。
コウスケ(@kosstyle)でした。

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ABOUTこの記事をかいた人

講師、フリーライター。愛知県在住。 トニー・ブザン公認マインドマップ®・インストラクター、Points of You®認定トレーナーとして、「頭の使い方」を楽しく体験できるワークショップを開催。名古屋を中心に、全国で大好評。 またフリーライターとして、タウンワークマガジンなどのサイトに執筆。 詳細プロフィールはこちら