一度は行ってみたかった場所へ!
アート大好きライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。
大塚国際美術館を知っていますか?
入館料が日本一高いのに、展示作品は全てニセモノという、ユニークな美術館として大人気です。
2018年12月31日には、米津玄師さんが紅白生中継で使用したことでも話題です。
大塚国際美術館の大人気の理由は?所要時間、混雑状況は?
実際に行ってみてわかったことを、以下ににまとめておきます。
大塚国際美術館とは
大塚国際美術館 (おおつかこくさいびじゅつかん, The Otsuka Museum of Art) は、徳島県鳴門市の鳴門公園内にある、陶板複製画を中心とした美術館。大塚製薬グループの創業75周年事業として1998年(平成10年)に開設され、運営は一般財団法人大塚美術財団。とくしま88景に選定。
日本最大の美術館(延床面積29,412m²)として1998年(平成10年)に開館した。後発の国立新美術館(2007年(平成19年)開館、47,960m²)に次ぐことになったが、兵庫県立美術館(27,461m²)などを上回る日本第2位、私立では最大の美術館建築である[注 1]。美術館の年間来場者数は約38万人。世界25ヶ国・190余の美術館が所蔵する西洋名画1,000余点を、オリジナルと同じ大きさに複製し展示する陶板名画美術館。
入館チケット、一般的な美術館の倍くらいの値段します。
それでも行く価値あり!と大人気なんです。
大塚国際美術館が人気の3つの理由
実際に行ってみてわかった、大塚国際美術館が人気の3つの理由です。
1.写真撮影が可能
あのモナリザと一緒に写真撮れたら嬉しいですよね!?
ここ大塚国際美術館では、作品の写真撮影OKなんです。
特に、誰もが知る有名な作品と一緒に写真撮影できるのは、良い思い出になりますね。
2.おさわりOK!?
写真撮影だけじゃありません。
なんと、「絵画を触っても良い」という情報がネット上に多数。
そのせいか、ビックリするほど美術館スタッフがいません。
多くの美術館では各所にスタッフがいて、作品を守るためにジロっと見ているのですが、大塚国際美術館ではそんな事が全くないのです!
ただ、美術館のホームページを見ても、「作品に触ってもOK」という表記を見つけることができず、私は触る勇気がありませんでした…。
3.ありえない展示が多数
他の美術館ではありえない作品の展示がいくつもあります。
たとえば。
聖堂の壁画など、建物そのものが再現されています。
この「写真」を展示する美術館はあっても、「建物」そのものを再現している美術館はなかなかないでしょう。
こちらも見どころであり、ありえない展示。
なんと修復前・後の両方が展示されており、見比べることができるのです。
レプリカ(偽物)ならではのメリットですね。
一方こちらはなんと、モネの巨大な作品が野外に!
さらには、本物の睡蓮の池もあります。
カフェ・ド・ジヴェルニーではこの睡蓮を眺めながら、飲食を楽しむことができますよ。
見どころは?
上記のほかにも、見どころを紹介しましょう。
例えば、よく知る有名なアーティストの作品があると、やっぱり嬉しいですね。
個人的にはこの迫力あるゲルニカを観ることができたのが嬉しい。
こちらも、見たことのある方が多いのでは。
アンディ・ウォーホルの作品ですね。
ゴッホの自画像、怖すぎです…。
実際この当時、精神面の健康に不安をいだいていたのだとか。
ゴッホといえば、「7つのヒマワリ」という企画展も開催されていました。
7つの「ヒマワリ」を一堂に展示することは、世界でも類を見ない画期的な試み。
本物を忠実に再現した、レプリカですが。
モネの有名な睡蓮もありますが、
モネが日本に影響を受けていたのが特によく分かる、こちらの作品も面白いですね。
モデルは妻のカミーユ。
所要時間を考え、観たい場所から観るべし
大塚国際美術館では、古代から現代に至るまでの西洋美術の変遷が理解できるよう、順を追って展示しています。
- 【古代】約130点。ギリシャの壷絵、ポンペイの壁画、モザイク画など
- 【中世】約100点。イコン、聖堂の壁画など
- 【ルネサンス】約140点。ボッティチェッリ,レオナルド・ダ・ヴィンチ,ラファエッロなど
- 【バロック】約120点。レンブラント,ベラスケス,ゴヤなど
- 【近代】約330点。ターナー,ミレー,ルノワール,ゴッホ,セザンヌ,ゴーギャン,ムンクなど
- 【現代】約100点。ピカソ,ミロ,ダリなど
私が大好きな現代アートは、順路の一番最後。
もし時間が足りなくなって、一番観たい現代アートが見れないと困ります。
そこであえて順路を逆走し、現代アートから順に時代をさかのぼって観ました。
まず最初に、個人的に好きな現代アートを観て。
そのあと、
- 近代
- バロック
- ルネサンス
- 中世
- 古代
と観ていったわけです。
これで、一番観たいものを確実に、じっくり観ることができました。
私の場合、所要時間は4時間。それでもすべて観るには足りませんでした。
13:00に大塚国際美術館に到着、閉館の17:00まで4時間。
途中40分ほどランチしました。
最後に観た古代・中世あたりは駆け足になってしまいました。
とはいえ、観たいものは観れましたし、メリハリがついたとも言えます。
混雑状況・混雑時期は?
6/12(火)の午後、思ったほど混んでいませんでした。
並んだりすることもなく、ゆったりと鑑賞をたのしみました。
ランチは14:00台、ガラガラのレストランでした。
まとめ
しいていうなら、音声ガイドがやや堅く、真面目すぎて退屈に感じました。
普段は別料金でも音声ガイドを借りて解説を聞きながら作品を観るほうが絶対に楽しい!と思っているのですが、大塚国際美術館ではナシでも良い気がします。
とにかく広く、多すぎる作品数は圧巻です。
アートに興味がある方は絶対に行くべし。
「興味がない」と思う方も、あまり難しく考えず、じっくり色んな作品を観察してみてはいかがでしょう。
「アーティストはどういう気持ちでこれを描いたのだろう?」
「なぜこれがこのように描かれているのか?」
「ここに描かれているこの人、今どういう状態?」
「作品を見て、自分の感情はどう動いている?」
など、自由勝手に感じていれば良いのです。
「いつかは行きたい」を早く実現してみて良かった、ホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。