子供の心、持っていますか?
2018年だけで326展ものアートに触れたライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。
東京・世田谷美術館にて、「ブルーノ・ムナーリ 役に立たない機械をつくった男 」展が開催されています(〜2019/1/27)。
年末に見たのに「2018年に見たベスト10に入るかも!」とワクワクしました!
「ブルーノ・ムナーリ 役に立たない機械をつくった男」展
イタリアの画家にして、デザイナー、さらには絵本を多数制作し、子どものための造形教育にも力を注いだ、ブルーノ・ムナーリ(1907-1998)。その多彩な活動を短い言葉で表すのは困難ですが、その作品は、どんなジャンルのものであってもシンプルな考え方から作られており、誰にでも(大人でも、子どもでも)親しめるものとなっています。本展覧会では、イタリア未来派に始まるムナーリの活動を、約300点の作品で振り返ります。
ピンとこない?
いや、実際の展示には、面白いアイデアがいっぱいなんです。
身近なものから生み出される、シンプルかつユニークなアイデア
本展では、ユニークな絵本作家としても知られる彼の脳から私の脳へ、アイデアの洪水が流れ込み、溢れ出しました。
ほんのちょっとしたことなんです。
私たちでも思いつきそうな。
でも私たちは思いつかないし、やりません。
それをブルーノ・ムナーリは、やります。
だから、ブルーノ・ムナーリなんです。
例えば、便利なコピー機が出始めた1960年代、国際見本市でそれに飛びついたムナーリは、
コピーするものを動かしちゃだめですよ
と言われたのに、コピー中にわざと動かした。そうしてできたのが『ゼログラフィーア』シリーズです。
こうした彼の好奇心が、たまりません!
私もさっそく本展の帰りに、コンビニで試してみました。
ほら。
「おしゃべりフォーク」シリーズは、フォークに「調子はどう?」「ヒッチハイク」などのタイトルがついています。
先を様々に曲げられたフォークを見ていると、それらしいジェスチャーに感じられるから面白いんです。
他にも、彼が手がけた絵本もとてもユニーク。
「冷蔵庫を開けました」と言葉で書かずに、絵本の冷蔵庫を子供が実際に開けられるような仕掛けになっていたり。
ムナーリの好奇心が、読者の好奇心をくすぐりますね。
まとめ
思わず、図録も購入。
写真撮影できなかった点だけが残念だが、アイデアの洪水を体験したい方はぜひ。
興奮が止まらなかった、ホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。
場所:世田谷美術館
住所:世田谷区砧公園1-2
会期:2018年11月17日(土)~2019年1月27日(日)
開演時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:毎週月曜日
入場料:一般 1000円/65歳以上 800円/大高生 800円/中小生 500円
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さぁ、みんなどんな顔するかな?楽しみ。