今日、何人の顔を見た?
2018年だけで326展のアートを巡ったライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。
とても美しい、広島市現代美術館へ初めて行きました。
『コレクション・ハイライト+特集「顔のような」』展が開催されています(〜2019/2/3)。
コレクション展に加え、「顔のような」平面作品や立体作品を展示する、ユニークな企画です。
コレクション・ハイライト
「コレクション・ハイライト」では、20世紀美術を語るうえで欠かすことのできないいくつかの動向を牽引した作家を取りあげます。20世紀前半に、先鋭的な芸術運動に関わりながら独自のスタイルを確立したヨーロッパの作家、既存の美術表現から逸脱しつつ新たな芸術の創出を試みた「反芸術」の日本人作家、非定型や抽象を志向したアンフォルメルや具体美術協会などの前衛的な抽象絵画で知られる作家、そして戦後アメリカにおいて抽象表現主義以降の新しい絵画の流れをつくった作家たち。いずれも現代美術の歴史に名を刻む、偉大な作家たちによって生みだされた逸品を紹介します。
一番のお気に入りはコレ。
食卓がレインボーに。
このバイクもすごい。
ギュウちゃんこと、篠原有司男さんの作品です。
ダンボール?で作られていますが、迫力満点。
またがりたくなります。
他にも、ユニークな作品が多数展示されていてオススメです。
「顔のような」展
顔をモチーフにした平面作品と立体作品を特集します。古くから人の相貌は美術の主題となってきました。当館が収蔵する現代美術作品においても、たくさんの「顔」を認めることができます。しかしそれらには、伝統的な肖像画や肖像彫刻のように、対象となる人物の写実性や理想化が求められるわけではありません。では、顔のなにが現代の作家をして作品制作に駆りたてるのでしょうか。答えは作家の数だけ、作品の数だけありえるでしょうが、突き詰めれば、顔と向き合うこと(あるいはその難しさ)へと辿りつくのかもしれません。改めて顔について、さらには見る(見られる)ことについて、約40点の作品から考えてみてください。
あ。たしかに顔に見えるかも。
「アイデア」を感じる作品が多くて好きです。
私の思いつかない発想。
顔をただ写実的に美しく描いたものでは、私の心は動かないのです。
顔を「使った」作品も多くあります。
なんだか叫びたくなる?!
有名な作品も。
こちらは岡本太郎、そしてジャコメッティ。
こちらは奈良美智ですね。
写真はあえて載せませんが、本展最後にある大きな「顔のような」作品は、とにかくド迫力。
その前でずっと、作品を見た人の「顔」の変化を見ていたい。
それも、作品の一部に思えるから。
私の興味をそそるのは顔の変化。
つまり、人の「思考」と「心の動き」なのです。
まとめ
2/24まで開催されている『松江泰治 地名事典|gazetteer』も、オススメです。
そして、野外に常設されている作品たちも。
広島市現代美術館、とても気に入りましたがアクセスが悪いのだけが難点。
山をエスカレーターで降りてイオンへ行き、タクシーで広島駅へ向かった、ホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。
場所:広島市現代美術館
住所:広島県広島市南区比治山公園1-1
会期:2018年11月3日(土・祝)~2019年2月3日(日)
開演時間:10:00~17:00 ※入場は閉館30分前まで
休館日:月曜日
入場料:一般300円、大学生200円、高校生・65歳以上150円、中学生以下無料