食わず嫌いはいけませんね。
アート大好き、ホラノコウスケ(@kosstyle)です。
愛知県の豊田市美術館にて、2017/9/24(日)まで『奈良美智 for better or worse』が開催されています。
これまで正直「女子や子供の好きなキャラクターでしょ?」と思っていました。
ところが…。
奈良美智とは
奈良美智さんは、世界的に評価されている美術作家。
ニューヨーク近代美術館(MoMA)やロサンゼルス現代美術館に作品が所蔵されています。
1981年から学生時代の数年を愛知県の長久手で過ごし、愛知県立芸術大学で作品を制作していたのだとか。
その長久手のお隣、豊田市での展示に、ご本人も強い思い入れがあるようです。
1987年から最新作まで世界各地から集まった代表作。
30年越しの「卒業制作」が、今回の展示です。
『for better or worse』@豊田市美術館
今回の展示タイトルは『for better or worse』。
「どんな運命になろうとも」という意味があるようです。
この「可愛さ」×「不気味さ」が、奈良美智さんについて詳しくない私のもっていたイメージです。
花を斬るとと、電気のつくこと。
この対比と、「Fuck You」の中二病な感じが面白い。
可愛らしいようで、でもやっぱり顔(目)が怖い。
このギャップと、反骨心みたいなものが感じられます。
この手の作品が多いですが、似たものが続いて飽きそうになった頃(失礼)に、色々と仕掛けがある展示です。
例えば途中に水を使ったオブジェがあったり。
夜空の中に小屋があったりもします。
そこに入るために、整理券をもらって30分待ちでした。
中へ入ると、絵やらメモやら雑貨やらビールの空き缶やら散らばっています。
音楽が流れており、手書きのセットリスト?がありました。
その中には、ローリング・ストーンズのこの2曲。
- Rolling Stones – Psychedelic – Child of the Moon – YouTube
- The Rolling Stones – 2000 Light Years From Home (Official Lyric Video) – YouTube
こちらのタイトルは『Blankey』。
このリーゼント頭とそのタイトル。
おそらくBlankey Jet Cityでしょう。
以前、こんなツイートもされています。
「小さな恋のメロディという映画を観たことがないのなら、早く観たほうがいいゼ~♪」 Blankey Jet City 小さな恋のメロディ: http://t.co/tUtSK9ya @youtubeさんから
— yoshitomo nara (@michinara3) 2012年8月16日
Blankey Jet City『小さな恋のメロディ』はこれですね。
今見ても、カッコ良すぎる。
その元Blankey Jet Cityのメンバー、中村達也さんのドラム独奏も予定されています。
が、チケットすぐ完売でした…。
音声ガイドはなく、解説が少ない
この展示で残念なのは、作品の解説が少ないこと。
音楽が流れている場所もあるからか、音声ガイドがなく、作品に解説はほぼありません。
配布されている作品リストに少し解説があるのですが、今見ている作品の解説があるのか、探すのがとても大変です。
アートに解説なんて要らない。
そういう考えもあるとは思います。
ただ私は作品に対するアーティストの想いや背景など知りたいほうなので、これはやや残念でした。
私と同じような方は、上記作品リストと、よくできたチラシ?もあるのでもらっておくことをオススメします。
まとめ
恥ずかしながら、本当に奈良美智について無知だった私。
私の住む愛知県や、私の好きなロックとのつながりなど意外な発見があり、非常に興味深い内容でした。
展示のはじまりも、いかにもな絵が並んでいるのを想像していたら…、意外な空間で彼のルーツを知ることができました。
とはいえイメージ通り、やはり女性のファンが多いようですね。
豊田市美術館の別の展示のときより人も多く感じられ、またグッズも人気ですね。
驚きました。
個人的には、奈良美智さんについて
- 英語が苦手なんじゃないか?
- ちょっと中二病な感じが面白い
など、作品から「人」も見えてきて、面白かったです。
写真NGなのが、とにかく残念ですね。
このSNS時代、部分的にでも写真OKな場所があるとインスタやフェイスブックで拡散されるし、参加型になって楽しいなと思います。
ちなみに、豊田市美術館は建物自体もとてもオシャレです。
レストランは平日にもかかわらず1時間待ちでしたが。
コウスケ(@kosstyle)でした。