ハァ、痩せたい。でも食べたい。
アート大好き、ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。
東京でも大人気だったジャコメッティ展が、いよいよ豊田市美術館で始まりました。
あなたが観に行ったときに
「で?」
「だから何?」
とならずにもっと楽しめるよう、以下を参考にしてみてください。
目次
アルベルト・ジャコメッティとは
アルベルト・ジャコメッティ(Alberto Giacometti, 1901年10月10日 – 1966年1月11日)は、スイス出身の20世紀の彫刻家。
もっともよく知られている作品群は、針金のように極端に細く、長く引き伸ばされた人物彫刻です。
スイスのイタリア語圏の出身ですが、主にフランスで活動しました。
なんとスイスの100フラン紙幣には、ジャコメッティの肖像が描かれているんです。
その裏面も、彼の作品《歩く男》。
そのくらい影響力のあるアーティストということですね。
2018年1月にはジャコメッティの苦悩を描く映画も公開予定されています。
こちらの本でもジャコメッティ特集がされていますよ。
Pen(ペン) 2017年 8/1号 [あのアートが見たい。]
ジャコメッティ展の見どころ・おもしろさ
ジャコメッティは、女性をモデルに多くの彫刻を作りました。
いかに見えるものを見えるままに表現するか。
それを追求すると、なぜか作品がどんどん小さくなっていったといいます。
この≪小像(女)≫という作品、なんと高さは3.3cm。
ジャコメッティには女性がこんなふうに見えてるの!?
あまりに小さくなってしまうので、彼は「高さ1m」というルールを自分に課したのだとか。
すると今度は、作品がどんどん細くなっていった。
こうしてジャコメッティらしい作風が生まれていったというから、とても面白いですね。
また数々の作品を通して、
- とにかく試行錯誤し、前へ進めていく
- 物事の本質を追求する
そんなジャコメッティの姿勢がうかがえます。
音声ガイドではあの人が分かりやすく解説!作品の見え方が変わる
美術館では音声ガイドの利用をオススメします。
作品だけ観るのと、その作者の想いや歴史背景などを知って観るのとでは、作品の見え方がまるで変わってくるのです。
今回のジャコメッティ展の音声ガイドは、速水もこみちさんが担当。
それに加え、山田五郎さんのスペシャル解説が面白いんです。
例えば。ジャコメッティ作品といえば細ーいイメージですが、彼の女性の理想像は意外にも、マリリン・モンローなのだとか。
モデルを何度も務めた彼女や奥さんもけっして細くなかったといいます。
それなのに、作品はこんなに細くなっちゃうの!?
そんなことを考えながら作品を観るのも楽しいんです。
写真撮影OKな作品もあり
順路としては、まず3階から観ていき、2階へ下ります。
その2階の一部の作品は、写真撮影が可能です。
先に見た作品に、これ↓がありました。
たまたまアトリエに一緒においてあったいくつかの作品をまとめて1つの作品にした、というものです。
そこで。
私もあえて、撮影可能な作品を3つ一緒に撮ってみました。
歩く人と、立ち止まる人。
それを見る猫。
すれ違う彼らは何を思い、そしてどうなっていくのでしょうか。
人の頭部にも関心をしめしていたというジャコメッティ。こんな迫力ある作品もあります。
この表面の凸凹にジャコメッティの指使いが感じられ、どんな想いで作品を作っていたのかと想像が深まります。
東京会場では3作品しか撮影できなかったようですが、この豊田市美術館ではさらに2つを撮影可能です。
その1つが《猫》。
いつも近所を歩いているから記憶してしまった!というのですが、いつも頭から寄ってくるから身体は記憶に残らない。
それで頭にだけ肉がついているんです。
そしてこの作品は《犬》。意外にもこれはジャコメッティ自身なのだといいます。
どういうことなのか、詳しくは豊田市美術館へ行って確認してみてくださいね。
ユニークな公式グッズも要チェック
「もっと深く知りたい」「また見たい」というときは、図録を買うようにしています。
今回は購入!まずちょっと興奮したのが表紙です。
これ、伝わりますか?
表紙の彫刻部分の表面が、本物のように実際にボコボコしているんです。
こういう工夫・遊び心、そしてジャコメッティのような試行錯誤や前へ進むことを、私も忘れずにいたい。
また図録の中身で注目したのは、数多くモデルを務めた弟ディエゴの写真。
ディエゴ本人と、彼をモデルにした彫刻とを写真で比較できるのも図録ならではの楽しみです。
他にも公式グッズは
- 缶バッジ
- クリアファイル
- ブックマーク
- ポストカード
などありますが、ユニークでおみやげに良いのは以下の2つ。
ジャコメッティ作品は、かりんとうっぽい!?「ジャコリントウ」。
そして、「ジャコメッティー」という紅茶。
混雑状況や所要時間は?
初日10/14(土)の13:00頃、特に混雑はありませんでした。
駐車場もスペースあり。
入り口を入ってサクッとチケットを買い、すぐに鑑賞できましたよ。
私の滞在時間は2時間。
メモをとったり、音声ガイドを聞いてまた戻って作品を観てみたりと、かなりゆっくりめに鑑賞しました。
そうでなければ1時間半ほどで済むかもしれません。
展示数が多めなので、時間に余裕を持っておくと安心です。
グッズを見たい場合は、その時間もプラスで考慮すると良いでしょう。
このように建物も美しい豊田市美術館。
ジャコメッティ展を鑑賞したあとは、のんびり散歩したりお茶したりも良いですね。
まとめ
実はジャコメッティには日本人との深い交流がありました。
そのあたりのエピソードも興味深いところ。ぜひ豊田市美術館で楽しんでください。
細長いジャコメッティ作品の数々を観て、決めました。
…ダイエットを再開する、と。
場所:豊田市美術館
住所:愛知県豊田市小坂本町8丁目5番地1
会期:2017年10月14日[土]-2017年12月24日[日] 開館時間:10:00-17:30(入場は17:00まで)
休館日:月曜日
入場料:一般1,400円[1,200円]/高校・大学生1,100円[900円]/中学生以下無料
コウスケ(@kosstyle)でした。