もう一度、行きたい。
1年で536展のアートを巡ったライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。
岐阜県美術館のアトリエにて、『アーティスト・イン・ミュージアム AiM2020 三輪祐子』が開催されています(〜2020/3/22)。
アーティストは何を想い、作品を制作しているのかを知る。
あるいは対話によって鑑賞者だけでなく、アーティストや作品に何か影響があるかもしれない、そんな貴重な機会です。
いや、それよりも。
風の音を、日の音を、心の音を聞こう。
そう思える時間でした。
目次
『アーティスト・イン・ミュージアム AiM2020 三輪祐子』@岐阜県美術館
リニューアルオープン後、最初の「アーティスト・イン・ミュージアム」では、岐阜を拠点に活動するアーティスト三輪祐子さんが美術館のアトリエで滞在制作を行います。
ハジマリ、呼吸、 循環をテーマに取り組む作家が美術館の空間と呼応し、訪れる 人々、ひとりひとりと関わる中、静かにハジマリの芽を生み出します。
そのアトリエは、岐阜県美術館の正門を入ってすぐ右手にある建物です。
心に余白を。
普段は平面作品が多いという三輪祐子さん。
しかしこのアトリエを見たとき、ここでは平面作品は違うなと感じたのだとか。
時間によって異なる表情を見せる作品の数々。
三輪祐子さんとの対話の中で私が思い出したのは、本『五感の哲学』の著者さんのお話。
現代はとても便利になりました。
色々なことが効率化され、自動化され、手間が減りました。
しかし昔はその手間の時間に、無になる時間があったのだと。
例えば編み物をしたり、それに使う毛糸を巻いている時間は、無心になっていたのだと。
便利な現代はそういう時間がないから、わざわざ無になるためにヨガに行ったり、瞑想に行ったりする必要があります。
そんなお話をしたら三輪さんは、
私も「余白」を大切にしているんですよ
と。
アトリエには、それが感じられるものがたくさんありました。
作家・三輪祐子さんが「辞書」を探しています
いっぽう、三輪祐子さんは「言葉」にも強いこだわりがあるのだとか。
アトリエに辞書がありました。
岐阜市出身のある時期の方は、成人式で岐阜市長から「辞書」をもらっているのだそうです。
それを作品にしたくて、作家・三輪祐子さんが「辞書」を探しています。
「もってるよ」「差し上げます」という方はぜひ、岐阜県美術館のアトリエで三輪祐子さんに手渡してください。
そこでの対話から、新たな作品が生まれます。
あるいは郵送もOKとのことです。
まとめ
思えば私がアート巡りしているのは、自分の常識を壊すためなのですが、もう一つ「心の余白を生み出すため」でもあります。
アート巡りをしているときは、他のことを一切わすれることができるのです。
役に立つかどうかなんて考えず、ただ「今、ここ」に自分がいるのです。
作品展示期間になったら、また行きたい。
そう思っている、ホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。
場所:岐阜県美術館
住所:岐阜市宇佐4‐1‐22
会期:公開制作 2020/2/4〜3/1、作品展示 2020/3/3〜3/22
開演時間:10:00〜18:00
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌平日)
入場料:無料
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