興奮が、止まらない!
六本木の森美術館にて、『塩田千春展:魂がふるえる』が開催されています(〜2019/10/27)。
2018年だけで326展のアートを巡ったライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)が、今年一番楽しみにしていた展覧会です!
『塩田千春展:魂がふるえる』@森美術館
ベルリンを拠点にグローバルな活躍をする塩田千春は、記憶、不安、夢、沈黙など、かたちの無いものを表現したパフォーマンスやインスタレーションで知られています。個人的な体験を出発点にしながらも、その作品はアイデンティティ、境界、存在といった普遍的な概念を問うことで世界の幅広い人々を惹きつけてきました。なかでも黒や赤の糸を空間全体に張り巡らせたダイナミックなインスタレーションは、彼女の代表的なシリーズとなっています。
本展は、塩田千春の過去最大規模の個展です。副題の「魂がふるえる」には、言葉にならない感情によって震えている心の動きを伝えたいという作家の思いが込められています。
見どころは?
見どころは、6つの大型インスタレーションに加え、ドローイングや映像作品など塩田千春さんの集大成とも言える内容であることです。
具体的な作品と一緒に、大きく3つに分けて紹介しましょう。
1.「赤」の意味するもの
とにかくこの作品のインパクト、圧倒的です。
舟と舟をつなぐ赤い糸は、血管か、運命の赤い糸か、それとも。
作家の魂のふるえが、私にも伝わってきました。
それは私がやりたいことに似ているのです。
私は人と心でつながり、動かしたい。その舟自身の行きたい方向へ。
このフロアだけで、20分も旅していました。
皆、写真を撮るのに夢中です。
「赤」のインパクトは、他の作品にも。
旅に欠かせないバッグ。
しかしこれは、バッグ自体が団体旅行をしているよう。
そこに赤い糸。あなたはどう感じますか…?
2.「糸」の意味するもの
実は、「赤」以外の糸もあります。これは…。
焼け焦げたピアノと、椅子。
そこに絡みつく無数の糸。
あなたには、どう見えますか?どう感じますか?
一方こちらは、黒い糸で覆われた純白のドレス。
行ってみると
あれ?どうなってる?
と、あなたも驚くことになるでしょう。
3. 映像作品も豊富
これも「赤」であり「糸」ですね。
映像作品です。
実際の動画で見ると…、もっとインパクトがあります。
他にも、演出を手がけた舞台の映像などいくつも映像があるため、時間に余裕を持っていくことをおすすめします。
混雑状況は?鑑賞にかかる時間は?
所要時間としては、割とじっくり見る私が1.5時間で鑑賞しました。
さっさと鑑賞する人なら1時間、映像作品もなるべく多く見たいのなら2時間は必要かもしれません。
ただ、人気の展覧会のため、特に土日はかなり混雑するようです。
私が行った6/21の金曜日は待ち時間なし。
とはいえ開催2日目の平日ですが、そこそこお客さんがいました。
翌日の土曜日は、70分待ちだったとのこと。
平日に行くか、あるいは時間に十分余裕を持って行くのが良さそうです。
あるいはツイッターで以下を確認すると、最新情報が得られるかもしれません。
森美術館以外でも見られる塩田千春の作品
実は、森美術館以外でも塩田千春さんの作品を観ることができます。
- 東京・銀座、GINZA SIXの吹き抜け
- 名古屋栄、ケンジタキギャラリー(〜2019/10/12)
- 東京・初台、ケンジタキギャラリー(〜2019/8/3)
- 愛知県豊田市、豊田市美術館『世界を開くのは誰だ?』(〜2019/6/30)
まとめ
あなたが会場で楽しめるよう、ここではほんの一部だけを紹介しました。
他にも驚きがいっぱいの展覧会です。
東京以外からも行く価値があるでしょう。
会期中にもう一度行ってしまうかもしれない、ホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。
場所:六本木ヒルズ 森美術館3階チケットかカウンター、53階 美術館
アクセス:日比谷線 「六本木駅」1C出口 徒歩3分、大江戸線 「六本木駅」3出口 徒歩6分
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー
会期:2019.6.20(木)~ 10.27(日)
開演時間:10:00~22:00 ※火曜のみ17:00まで ※10/22(⽕)は22:00まで(最終⼊館は閉館の30分前まで)
休館日:会期中無休
入場料:1,800円
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