天才!
1年で326展のアートを巡ったライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。
名古屋栄の松坂屋美術館にて、木梨憲武展「Timing ー 瞬間の光り ー」が開催されています(〜2019/10/20)。
実は私、既に大阪で見ていたのですが、名古屋でまた見に行ってしまいました。
そのくらい、素晴らしい内容なんです。
今後、長野、愛媛、福岡、長崎、福井、東京とつづく全国ツアー。
ここでは名古屋の様子を紹介します。
木梨憲武展(名古屋・松坂屋美術館)

《感謝》木梨憲武
入り口でまず迎えてくれたのは、この作品です。
フレームにまで感謝の花が広がっています。
2014年から2016年にかけて全国8会場を巡回し大きな話題を呼んだ「木梨憲武展×20years」から2年。アーティストとして高い評価を受けた木梨憲武は、2018年6月、自らも得意とするストリートカルチャーの発信地、イギリス・ロンドンでの個展開催を実現するなど、ますます活躍の場を広げています。本展では、ロンドンで披露した新作を中心に、絵画、ドローイング、映像、オブジェなど、表現方法に縛られない作品の数々を展示します。
実は木梨憲武さん、アトリエを持ち画家としても20年以上活動しているんです。
番組の企画で「木梨憲太郎」というキャラで絵を描いていたため、その名義で個展をしたのが始まりなのだとか。
しかも、名古屋で開催した『太陽ニコニカ展』が初個展だったのです。
名古屋は木梨さんにとっても特別な地かもしれません。
ではここで、私が特に気に入っている作品を紹介しましょう。
大阪では写真撮影できる作品が限定されていたのに、この名古屋ではたくさんの作品を撮影できました。
1. REACH OUTシリーズ

《REACH OUT》木梨憲武
大好きです。
これ、なんだか分かりますか?
「手」がモチーフになっているんです。

《REACH OUT LOVE》木梨憲武
「手を差し伸べる、人々と触れあう」という意味を持つREACH OUT。
様々な形や素材で表現された作品があり、仲間や友人とのつながり、助け合いというメッセージが込められています。

《REACH OUT send》《REACH OUT 気》木梨憲武
木梨憲武さんのキャラクターととても合っているし、そこにあるメッセージも素敵ですね。
私はREACH OUTシリーズのポストカードをたくさん買い込み、大切な仲間に配りました。
いや正直、配りきれていないのだけど。
2. 窓シリーズ

《窓》木梨憲武
この「窓」というモチーフも面白い。
カラフルな四角がたくさんあるだけでも「窓」と言われたら、そう見えてくる。

《窓》木梨憲武
大きな作品も多いんですよ。
窓は内と外をつなぐ。
窓は人と人の境目。
窓は世界とつながる場所。
窓は、窓は…。
3. フェアリーズ・シリーズ

《フェアリーズ》木梨憲武
フェアリー、つまり妖精なのだけど。

《フェアリーズ》木梨憲武
ほら。商品パッケージで作られているんです。面白い。
これを見て以来、様々な商品がいちいち妖精に見えてきます。

《フェアリーズ》木梨憲武
こちらはダンボールで作られたフェアリーズ。
一人ひとり、かなり個性がありますね。
木梨憲武さんが人の個性を大切に、それを認めているようにも見えます。
まとめ

こういう遊び心も、ノリさんらしくてステキです。
みんな、気づいたかな?
さてこの個展、なんといってもアーティスト木梨憲武が自分らしいモチーフを確立し、それを様々な形で表現しているのが素晴らしい。
そう、草間彌生さんといえばカボチャ、水玉、というように、木梨憲武といえば手、窓、といった感じです。
どれもアイデアにあふれ、自由と遊び心があり、「デザイン」としても美しい、人の心を惹く作品ばかり。
そして。
どの作品にも「人」が感じられます。
ここで紹介した以外にも、たくさんの作品がありますよ。
「有名人だから」じゃなく、アーティスト木梨憲武のファン、ホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。
場所:松坂屋名古屋店
アクセス:地下鉄名城線矢場町駅5・6番出口直結
住所:名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店南館7階
会期:2019年9月13日(金)~10月20日(日)
開演時間:午前10時~午後7時30分(入館は午後7時まで)
休館日:会期中無休
入場料:大人 1,200円、中学生以下 600円
ちなみに、大阪はこんな様子でしたよ。
ここから学べる発想のヒント

その他、名古屋のアート情報
コウスケの日常

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