先日、お見舞いに行きました。
いえいえ、違います。
アート鑑賞に行ったんです!
1年で536展のアートを巡ったライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。
ここは神戸の横尾忠則現代美術館。
『兵庫県立横尾救急病院展』が開催されているんです(〜2020/5/10)。
横尾忠則『兵庫県立横尾救急病院』展
兵庫県立横尾救急病院は、美術家・横尾忠則の肉体と生活・創作との関係を探ることを目的に、横尾忠則現代美術館に期間限定で開院いたします。
当院では、頭や心よりも肉体感覚を通して得られるものに信頼を置く横尾の生き方を基本理念に、眼科、小児科、外科など様々な診療科をご用意し、絵画、版画、ドローイング、著書や愛読書といった幅広い作品と資料から、皆様に肉体との付き合い方を見つめ直す機会をご提供することを目指します。
特色の一つである入院病棟では、喘息、不眠、骨折、帯状疱疹、顔面神経麻痺など大小様々な病歴を持つ横尾の「病気」にまつわる作品や、病床での日記、入院中のスケッチなどをご紹介しております。突然襲いかかる怪我や病気は、横尾にとって単に忌むべき存在ではなく、ときに人生の危機を救い、自己の生活や芸術を見つめ直すきっかけを与えてくれるものでもありました。(中略)
なお、当院では医療行為は行なっておりませんので、あしからずご了承ください。
企画にユーモアが効いてますね。
それは、美術館のいたるところにも表れています。
ここは病院!?美術館!?
まず驚くのは、診察券を渡されること。
思わずニヤリとしてしまいますね。
絵画作品だけでなく、会場全体の細かいところにこだわりを感じます。
さりげなく「X線CT室」なんてドアがあったり。
点滴まで!
気づきましたか?
作品に添えられたキャプション(説明)も凝ってますね。
なんとベッドまで。
不思議な気持ちになってきます。
一方で、「肉体」を意識する部屋も。
上。
ん〜、左ななめ上。
なんだか緊張します。
病院には色んな人がいますね。
こちらの作品には「耳」が見えますが、なんだか「精神」面も感じる作品ですね。
可愛い猫ちゃんの作品。
ですが、よ〜く見ると、薬の袋などが貼り付けてあるんです。
まとめ
あえて紹介しませんが、他にも「病院」を意識した凝った演出が色々と。
いやぁ面白い。
この美術館、いつも企画がユニークなんです。
これまでの企画を並べてみると…、
- 横尾忠則 自我自損展
- 人食いザメと金髪美女―笑う横尾忠則展
- 横尾忠則 大公開制作劇場〜本日、美術館で事件を起こす
- 横尾忠則 在庫一掃大放出展
などなど。
そして、この次の2020/5/30からの企画はなんと、『横尾忠則の髑髏まつり』。
病院の次に、「死」をテーマにするとは…。
横尾さんの作品に触れるといつも、「アホになれ!」「突き抜けろ!」と言われている気がする、ホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。
開催情報
場所:横尾忠則現代美術館
住所:兵庫県神戸市灘区原田通3-8-30
会期:2020年2月1日(土)-8月30日(日)
開演時間:10:00-18:00[金・土曜日は20:00まで]入場は閉館の30分前まで
休館日:月曜日[ただし5/4(月・祝)は開館、5/7(木)は休館]
入場料:一般 700円、大学生 550円、70歳以上 350円、高校生以下 無料
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コウスケの日常
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