圧倒的な、違和感。
1年で536展のアートを巡ったライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。
東京都現代美術館にて、『マーク・マンダースの不在』展が開催されています(〜2021/6/20)。
アトリエに忍び込んだような興奮。
事件現場に迷い込んだような不穏さ。
廃墟のように朽ちていきそうな脆さ。
日常に時折訪れる自分の危うさ。
複数の物語が混在するように、思考・感情が入り乱れる。
こんな内容でした。
※『マーク・マンダースの不在』がコロナ禍により開催期間短縮となったことを受け、出品作品の一部を全く異なる構成で展示する特別展示『マーク・マンダース 保管と展示』として復活しました(2021/7/17〜2021/10/17)。
『マーク・マンダースの不在』東京都現代美術館 (〜2021/6/20)
触れると崩れそうな彫像、いつどこで作られたのか判然としないオブジェ、
人の立ち去った気配が残るスタジオ、暗く長い廊下、…
静謐と不穏が混交する、マーク・マンダースの世界へようこそ(中略)1986年、18歳のときに、自伝的な要素を含む小説執筆の試みを契機に得たと言う「建物としての自画像」という構想に沿って、以降30年以上にわたって一貫した制作を続けています。その構想とは、自身が架空の芸術家として名付けた、「マーク・マンダース」という人物の自画像を「建物」の枠組みを用いて構築するというもの。その建物の部屋に置くための彫刻やオブジェを次々と生み出しインスタレーションとして展開することで、作品の配置全体によって人の像を構築するという、きわめて大きな、そしてユニークな枠組みをもつ世界を展開しています。
実際の内容
圧倒される。その存在に、その空間に。
これの前にある、入口を入ってすぐあたりの作品もいきなり衝撃的、インパクトある作品です。
ぜひ実際に美術館へ足を運び、体験してください。
なんだよこれ。もう。
シビレるなぁ。なにこれ。こんなの見たことある?
何というバランス。これ実は、机も…(現地で見てください)。
もう、ぼーっと見てしまう。
ドキッとしない?
まとめ
見たことのない世界を見せてくれるのが、現代アートの魅力。
ここは「美術館」ではなく、「マーク・マンダースの不在」という世界にどんどん引き込まれます。
あいちトリエンナーレ2016でのあの衝撃を思い出した、ホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。
展覧会の詳細
場所:東京都現代美術館
アクセス:東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」B2番出口より徒歩9分
会期:2021年3月20日(土・祝)- 6月20日(日)
開演時間:10:00-18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(5月3日は開館)、5月6日
入場料:一般1,500円 / 大学生・専門学校生・65歳以上1,000円 / 中高生600円 / 小学生以下無料
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