どうなってるの!?
アート大好きライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。
だまし絵の奇才エッシャーの作品の不思議さが、子供から大人まで大人気!
ミラクルエッシャー展が開催されています。
- 東京・上野の森美術館(〜2018/7/29)
- 大阪・あべのハルカス美術館(2018/11/16~2019/1/14)
- 福岡(2019/2/28~3/30)
- 愛媛(2019/4/12~6/16)
実際に上野の森美術館へ行ってみた私が、その混雑状況・所要時間・見どころなど紹介します。
内容は、大阪・福岡・愛媛もほぼ同じと思われます。
ミラクルエッシャー展@上野の森美術館
「だまし絵(トロンプ・ルイユ)」で知られる20世紀を代表する奇想の版画家、マウリッツ・コルネリス・エッシャ-(1898-1972)。
コンピュータのない時代に「版画」で作られた緻密かつ独創的で”ミラクル”な作品は、数学者や建築家といった幅広い専門家やクリエイターに影響を与え、今もなお多くの人々を魅了し続けています。
生誕120年を記念し開催する本展では、世界最大級のエッシャーコレクションを誇るイスラエル博物館から選りすぐりの約150点を日本初公開。
今回の東京のあと、大阪、福岡、愛媛へも巡回。
あなたもエッシャー作品を観るチャンスがあるかも?
見どころは?
今回の展示にどんな魅力があるのか。
その見どころを3つ紹介します。
1) 普段みられない貴重なコレクションを8つに分けて展示
ここにあるのは全て、世界最大級のエッシャーコレクションを誇るイスラエル博物館の所蔵品。
同博物館でも常設展示されていない秘蔵のコレクションを鑑賞できる、貴重な機会です。
それらを今回は以下の8つに分けています。
- 科学
- 聖書
- 風景
- 人物
- 広告
- 技法
- 反射
- 錯視
どれも、エッシャーを知るための重要なキーワードです。
たとえば「1.科学」では、エッシャーの芸術家よりも研究者の側面を感じます。
彼は数学、幾何学的な疑問に取り組みました。
反復、変容、反射のイメージに特に強い関心を抱いたエッシャーを虜にしたもう1つは、「結晶体」。
彼はこう語ったといいます。
結晶体を支えている基本的な法則には、何かしら息をのむほどの驚きがあります
「3.風景」では、エッシャーとともにイタリアを旅することができます。
「5.広告」では、彼が手がけた広告、年賀状、挨拶状などを展示。
漢字が使われているものもあり、驚きです。
「7.反射」では、水面に反射するものが描かれる様子に、なんとなくモネの世界を感じるものも。
そして、エッシャーといえばやっぱり「8.錯視」でしょうか。
この作品では、滝のように流れ落ちた水が、いつのまにかまた上に。
忘れてしまいそうですが、これが版画だというのも驚きです。
他にも、
- どこまでも上がり続ける階段
- 重力が3方向に働く世界
など、不思議な作品が多数展示されています。
2)正則分割と、メタモルフォーゼが面白い
エッシャーといえば、「正則分割」。
様々なモチーフをモザイク・タイルのように敷き詰めて反復させる表現です。
そしてその極みがこのメタモルフォーゼⅡ。
本展では、巨大なこの作品を観ることができます。
最初は文字から始まるのですが…。
文字が正方形に、それがトカゲ、蜂の巣、ハチ、魚、とどんどん形態が変容しながら循環し続け、やがて最初の文字へと戻ります。
世界は変化し続けること、そして循環していることを教えてくれるかのようです。
3) エッシャー作品に入り込んだ合成動画を撮影できる
東京では本展の最後にはなんと、エッシャー作品に自分を合成した動画を撮ることができました。
私が手を振っているの、わかりますか?
順番に並んで撮影後に、画面に映る動画をスマホなどで撮影するか、QRコードをスマホで読み込めばそちらから保存もできます。
エッシャー展の混雑状況、所要時間は?
私が上野の森美術館へ行ったのは、2018/6/25(月)の12:40。
平日の昼食時間ということもあってか、チケットはサクッと購入できました。
美術館を出たのは14:15。
合成動画の撮影や、グッズの購入なども含め、1時間半くらいの滞在でした。
しかし土日になれば、チケット購入、展示の鑑賞、合成動画の撮影、グッズ購入もかなり混むことが予想されます。
公式ツイッターや現地の人のツイッターのつぶやきで混雑状況をチェックすると良いでしょう。
まとめ
やっぱり買ってしまいました。図録を。
自宅でも本展のすべての作品をのんびり眺められるなんて、至福です。
ちなみに、音声ガイドはお笑い芸人のバカリズムさんが担当。
もっとバカリズム節が出ると面白そうですが、意外とマジメ?でした。
マジメといえば、エッシャーについても「人びとを驚かせよう!」という遊び心あるタイプなのかと思っていたのが、本展を見終えたら「クソ真面目」かも?と印象が変わりました。
あなたもたまには現実を忘れ、エッシャーの世界に浸ってみませんか?
大阪でもエッシャーに浸ってしまうかもしれない、ホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。
場所:あべのハルカス美術館
住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階
会期:2018年11月16日(金)~2019年1月14日(月・祝)
開演時間:火~金/10時-20時、月土日祝/10時-18時 ※入館は閉館30分前まで
休館日:11月19日(月)、26日(月)、12月31日(月)、1月1日(火・祝)
入場料:一般1,600円、大学生・高校生1,200円、中学生・小学生600円、小学生未満 無料
場所:上野の森美術館
住所:東京都台東区上野公園1-2
会期:2018年6月6日(水)~7月29日(日)
開演時間:10:00~17:00(毎週金・土曜日は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)
休館日:会期中無休
入場料:一般1,600円、大学生・高校生1,200円、中学生・小学生600円、小学生未満 無料