ヴィトンの中に、異空間!
ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。
東京・表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京では、フランス人アーティストのベルトラン・ラヴィエを招いた展覧会「Medley」を開催中(〜2018/9/24)。
フォトジェニックな空間が広がっています。
ベルトラン・ラヴィエ「Medley」
ベルトラン・ラヴィエは、伝統的な芸術様式のカテゴリー分けを覆す作品を生み出したアーティストです。(中略)
絵画と彫刻、描写と抽象、生活と芸術の関係を考察するラヴィエのアプローチには、マルセル・デュシャンのレディ・メイドの精神、ポップアートの大衆文化的イメージ、ありふれた要素を用いたヌーヴォー・レアリスムの手法の混合が見られます。
ラヴィエは、絵画や彫刻の伝統的なカテゴリーを超越し、混成することに重点をおいています。
表参道駅 A1出口より徒歩約3分、エスパス ルイ・ヴィトン東京のビル内。
1階ではたくさんの中国人が高級バッグを買い、7階では私が冷凍庫の上に鎮座する熱い唇をタダで観る。
そんな不思議なギャップがありました。
マルセル・デュシャンによるレディ・メイドという概念では、大量生産された既製品を「オブジェ」として美術館に陳列しました。
たとえば彼の代表作『泉』は、既成の男性用便器に何ら手を加えず展示しただけのもの。「便器」を日常性から切り離すと、便器としての機能が消失し、ただのオブジェに変化します。
いっぽう、ラヴィエはこう言います。
「美術館に展示されることでアートになったデュシャンの作品は、美術館ではなく道端に置くともとのものに戻り、作品の自立性はない。私の作品は、東京の庭に置いても彫刻として自立している。どちらがいいということではないが」
ちなみにこれ、サルバドール・ダリによる「メイ・ウエストの唇ソファが元になっています。
その後ろには、フランク・ステラの作品をラヴィエがネオン管で表現したものが、「私を見て」と都会の広告のように派手に光っています。
他にも同空間に作品が展示されています。
まとめ
見方や解釈を変えたり、既存のものを再構築したり。
自分で描くだけがアートではないわけです。
写実的な絵画などよりも、アートの「アイデア」にワクワクする、ホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。
場所:Espace Louis Vuitton Tokyo
住所:東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル 7F
会期:2018年04月19日 ~ 2018年09月24日
開演時間:12:00から20:00まで
休館日:不定休
入場料:無料
今回の学び
その他、東京のおすすめアート
今日のひとこと
軽く言ったことがどんどん実現していくのは、コーチの力。素晴らしいな。