【感想】横尾忠則「自我自損」展@横尾忠則現代美術館(神戸)

横尾忠則「自我自損」展




エゴを捨てろ!

1年で326展のアートを巡ったライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。

神戸の横尾忠則現代美術館にて、横尾忠則「自我自損」展が開催されています(〜2019/12/22)。
展示が変わるごとにいつも行っている美術館ですが、今回もこんなにユニークな展示なんです。

横尾忠則「自我自損」展(神戸)

本展はアーティスト横尾忠則をゲスト・キュレーターに迎えた展覧会です。横尾が自らの個展をキュレーションするのは、公立美術館では初の試みです。

横尾忠則現代美術館

作家ご本人が、自ら個展の企画をする、珍しい機会です。

そしていつも楽しみなのがそのタイトル。
今回は「自我自損」。「自画自賛」じゃないの!?
思わずニヤリとしてしまいます。

自我を捨てること

イメージを覆い尽くすように、大胆に文字が描かれています。

旧作にあえて手を入れた作品もあるというから、驚きです。

横尾忠則さんの好きなところは、 自己否定 するところ。
言い換えれば、変幻自在ということです。

自分の旧作に容赦なく手を加えて新たな作品にしたり、デザイナーとして成功したのにアーティストに転身したり、アートの作風をガラリと変えたり。
それでいて、自分がある。

「Y字路」シリーズもあります。

       

こちらは今年、東京のSCAI THE BATHHOUSEで開催された個展で発表された新作。
アンディ・ウォーホルのポートレートを中心とした60点ひと組の作品です。
中にはなぜかデヴィッド・ボウイやヒトラーも…。

「SALE」の文字もユニーク。以前開催された、美術館をセール会場に見立てた『横尾忠則 在庫一掃大放出展』を連想させます。
ちなみにウォーホルは、1960年代の大量生産・大量消費が始まった時代に、アートを大量生産した人ですね。

       

本展、めずらしく(?)大型インスタレーションもあります。
かつて見たことのない、とてもユニークな空間です。

ここ、あるもので覆われています。
横尾忠則さんがこだわる、あるモチーフです。何だか分かりますか?
ぜひ美術館で、チェックしてみてください。

横尾さんらしい(?)こんな作品も。
ニュースになってしまった珍事件の記事を、作品に取り込んでいます。

       

まとめ

本展覧会のタイトル「自我自損」(〜12/22)は、エゴに固執すると損をする、という意味の造語です。

一方、私の最近のテーマは「アンラーン」。学んだことや経験をあえて捨て、新鮮な気持ちで物事に向き合うこと。
しかし、横尾さんほど潔く捨てられるだろうか?

ホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。

展示名:横尾忠則 自我自損展
場所:横尾忠則現代美術館
アクセス:阪急電車 王子公園駅から徒歩約6分、JR 灘駅から徒歩約10分
住所:兵庫県神戸市灘区原田通3-8-30
会期:2019年9月14日(土)-12月22日(日)
開演時間:10:00-18:00[金・土は20:00まで]入場は閉館30分前まで
休館日:月曜日[ただし祝日・振替休日の場合は開館し、翌平日休館]
入場料:一般 700円、大学生 550円、70歳以上 350円、高校生以下 無料
       

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ABOUTこの記事をかいた人

講師、フリーライター。愛知県在住。 トニー・ブザン公認マインドマップ®・インストラクター、Points of You®認定トレーナーとして、「頭の使い方」を楽しく体験できるワークショップを開催。名古屋を中心に、全国で大好評。 またフリーライターとして、タウンワークマガジンなどのサイトに執筆。 詳細プロフィールはこちら