ユニーク。でも、上品。
岡上淑子さんの作品は、アート界のデヴィ夫人?!
2018年だけで326展のアートを巡ったライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。
東京都庭園美術館にて、「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」展が開催されています(〜2019/4/7)。
これが、想像していたよりはるかに良かったんです!
「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」展とは
1950年代に彗星のごとく登場した岡上淑子は、(中略)写真媒体を活用したフォトコラージュ作品によってその比類ない才能を開花させました。(中略)
作品は、戦後連合国軍の置き土産として国内にあった、LIFEのような海外のグラフ雑誌や、VOGUEやHarper’s BAZAARといったファッション誌を素材とするものであり、戦後復興期の時代を反映した報道写真による背景と、前景に浮かび上がる当時最先端のモードは、鮮やかな対比を描きながら独特の美や世界観を導き出して、私達の心を揺さぶります。近年になり再注目されている同作家の活動は今や国際的な評価を得ており、現代のコラージュ作家たちにも多大な影響を与えつつあります。本展では、国内所蔵に加えて米国ヒューストン美術館の貴重な所蔵作品が、この度初めて日本へと里帰りいたします。
東京都庭園美術館とは
作品はもちろんですが、会場の東京都庭園美術館もとても美しいんですよ。
その建物は、フランスのアール・デコ全盛期にその様式美に魅せられた朝香宮ご夫妻が、アール・デコの精華を積極的に取り入れて建築したもの。
その後、政府が借り受け、あの吉田茂 首相の公邸としても使用されました。
国の重要文化財にも指定されています。
以前、別の展示を見に行った際には中の撮影ができました。
岡上淑子のフォトコラージュ
本展では《幻想》という作品のみ、写真に撮ることができました。
この独特過ぎる世界観。
人間界が馬に侵略されたような。
本展のタイトルとなったこちらの作品も、かなりユニーク。
頭がパラシュートで飛んでいく…。
いや、もしかしたら、頭が空から体へ着地しようとしてるのか?
これは作品名も含めて意味深。
なんとも言えない味がありますね。
左下の人は、何を考えているのでしょうね…?
まとめ
コラージュというと、ユーモアがメインの作品をイメージする私でしたが、岡上淑子さんの作品はとにかく上品。
そして社会的メッセージを感じるものもありました。
フォトコラージュのイメージが変わったホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。
場所:東京都庭園美術館
アクセス:「目黒駅」より徒歩7分、「白金台駅」より徒歩6分
住所:東京都港区白金台5-21-9
会期:2019年1月26日(土)〜4月7日(日)
開演時間:10:00–18:00 (入館は閉館の30分前まで) *3/29、3/30、4/5、4/6は20:00まで
休館日:第2・第4水曜日(2/13、2/27、3/13、3/27)
入場料:一般 900円、大学生(専修・各種専門学校含む)720円、中学生・高校生・65歳以上450円
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