あの大失恋の、癒やし方。ソフィ・カル「限局性激痛」展(原美術館、〜2019/3/28)

たしかにあれは、激痛だった。

2018年に326展のアートを巡ったライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。

原美術館にて、ソフィ・カル「限局性激痛」展が開催されています(〜2019/3/28)。
ソフィ・カル自身の大失恋の痛みと治癒を、 写真と文章で作品化したインスタレーション。
とても考えさせられます。

その内容は…?

ソフィ・カル「限局性激痛」展

最悪の日まで30日。
一緒に旅行中。
でも終わりは覚悟していた。
それでも楽しかった。
どうにか良い方向へと思った。

最悪の日まで14日。
会うのを断られた。
「仕事が忙しくて」
本当かもしれないし、違う理由かもだし、
両方かも。
受け入れるしかなかった。
だいぶ疲れてきた。でもどうにかしたかった。

そして、最悪の日
激痛だった。
でも鈍痛が長く続くよりマシかも。
激痛で終わり、やっとラクになれた気もした。

私はソフィ・カルと違い、人には言えなかったけど。

1999年~2000年に原美術館で開催したソフィ カル「限局性激痛」を、フルスケールでご覧いただく再現展を開催いたします。
(中略)
ソフィ カルは、1953年パリ生まれ。主に写真と言葉で構成した物語性の高い作品の制作で知られます。「限局性激痛」とは、医学用語で身体部位を襲う限局性(狭い範囲)の鋭い痛みや苦しみを意味します。本作は、カル自身の失恋体験による痛みとその治癒を、写真と文章で作品化したものです。

「ソフィ カル ─ 限局性激痛」原美術館

Sophie Calle Exquisite Pain, 1984-2003 © Sophie Calle / ADAGP, Paris 2018 and JASPAR, Tokyo, 2018

第1部は、人生最悪の日までをカウントダウンする写真と手紙が並びます。
私とは違って1日ずつ。

「ソフィ カル―限局性激痛」1999-2000年 原美術館での展示風景 © Sophie Calle / ADAGP, Paris 2018 and JASPAR, Tokyo, 2018

2部では、その不幸話を人に語り、代わりに相手の最も辛い経験を聞くことで、自身の心の傷を少しずつ癒していきます。
その表現の仕方が、たまりません。鳥肌が立ちました。

カルは自分の不幸をオープンにしました。
私も話さなきゃいけない気がしました。

「あの」激痛を思い出す作品です。
それでも。
カルの不幸を聞き、あなたの痛みに変化があるかもしれません。

ホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。

【まとめ】時間、場所、混雑状況など

平日か、休日でも午前に行くことをオススメします。
読む文章が多く、行列ができ、休日午後は入場規制している時間もありました。

展示名:「ソフィ カル ─ 限局性激痛」
場所:原美術館
アクセス:JR「品川駅」高輪口より徒歩15分/京急線「北品川駅」より徒歩8分
住所:東京都品川区北品川 4-7-25
会期:2019年1月5日[土]-3月28日[木]
開演時間:11:00 am- 5:00pm、水曜のみ8:00 pmまで開館(入館は閉館時刻の30分前まで)
休館日:月曜
入場料:一般/1,100円、大高生/700円、小中生/500円

同時開催しているソフィ・カル展もオススメ

実は東京都内でもう二箇所、ソフィ・カルの作品を鑑賞できる場所があります。
どちらもオススメです。

  • ペロタン東京『My Mother, My Cat, My Father, in That Order(私の母、私の猫、私の父、この順に)』展
  • ギャラリー小柳『Parce que(なぜなら)』展

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コウスケの日常

ホラノコウスケ
人の心は難しい。私の心も。


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ABOUTこの記事をかいた人

講師、フリーライター。愛知県在住。 トニー・ブザン公認マインドマップ®・インストラクター、Points of You®認定トレーナーとして、「頭の使い方」を楽しく体験できるワークショップを開催。名古屋を中心に、全国で大好評。 またフリーライターとして、タウンワークマガジンなどのサイトに執筆。 詳細プロフィールはこちら