本当の自分でいられる感じが、最高なんですよね。
私は絵に救われたから、本当に
そう語るベッキーさんは、タレント業と並行してアート活動も精力的に行っています。
先日放送されたTV『ベッキーと未知との対話』で、ベッキーさんを中心にこの日初めて顔を合わせるあまりに異なる6人が、巨大な絵を描き上げていきました。
東京オリンピック・パラリンピックを目前に、「ダイバーシティ」という言葉が広く使われるようになりました。
あらゆる価値観が混ざりゆくこれからの時代。
以下の個性を持った6人が、どんな絵を描いていくのでしょう?
そしてそこで起こったことは…?
2018年だけで326展のアートを巡ったライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)が紹介します。
目次
6人で、1つの絵を描く
参加者は、
- 大学生で演劇を主宰する視覚障害者の関場理生さん。
- 手話講師を務める聴覚障害者でLGBTのかえでさん。
- 3年前に歯肉がんを患った80歳の原田泉さん。
- アメリカで生まれ、現在は日本の大学で英語を教えているディラノさん。
- 車椅子ジャーナリストとしてマイノリティの取材を続ける徳永啓太さん。
- ハーフでタレント、アート活動もするベッキーさん。
ベッキーさんも、どんなメンバーが来るのか知らないままの会場に、一人ひとりがやってきます。
それを受け入れ、6人が揃いました。
もし仲の良い6人で1つの絵を描くのだとしても、話をまとめるのが大変でしょう。
それを初対面で、さらにはかなり背景の異なる6人で行うのですから、まさに未知。
制限時間は22時間。
台本も筋書きもない中で、ベッキーさんを中心に6人が正解・不正解のないアートと向き合います。
描きたいテーマを議論し、絵を描き、同じ食卓を囲み、朝起きてまた作業。
いったいそこで、何が生まれるのでしょうか?
ダイバーシティとは
じゃあ、自己紹介をしましょう。私からいきます
ベッキーさんもメンバーに驚きながらも、ジェスチャーや筆談を交えながら、まずは自己紹介。
それに対し、視覚障害者の関場理生さんがこう言います。
もっと背が高い方かと思っていたんですけど
これにベッキーさんが驚きます。
えー、面白い!声で身長を想像するんだ!
次にベッキーさんが驚いたのは、隣においてあるスマホ。
すごーい!私が喋ったことが文字になってる!
聴覚障害者のかえでさんは、UDトークというスマホアプリで、ベッキーがしゃべることを「読んでいた」のです。
じゃあ、ゆっくりしゃべりますね
こんなふうに、コミュニケーションが進んでいきます。
ベッキーさんが他のメンバーに気を配る様子を見てか、他のメンバーも周りを配慮しながら、対話が進みます。
筆談したり、手話を見て「あぁ、これが『好き』ね」と理解したり。
興味深かったのは2点。
- ベッキーさんは相手を知ろうとする
- ベッキーさんから話す
そういう企画だから、というのもあるかもしれませんが、ベッキーさんは絵の制作に入る前に互いを知ろうとします。
ご病気のお話を伺っても良いですか?
耳はいつから聞こえないんですか?
人によっては聞きにくいかもしれない質問も、気を遣いながら聞きます。
障害との向き合い方、年齢を重ねる意味、結婚の話、絵を通して伝えたい思いなども話しながら、徐々に心を開いていく6人。
ベッキーさんも、アートとの出会いや、過去にハーフであることで心ない言葉を投げ掛けられた体験など、自身のことも包み隠さずに話します。
アートには「正しい・正しくない」のジャッジがない
ベッキーさんの以下の言葉が印象的でした。
例えば私がテレビに出る。
そうすると、私の発言が「正しかった・正しくなかった」でジャッジされてくる。でもアートは、「正しい・正しくない」のジャッジがない。
こんなに自由でいられる場所があるんだっと思って、絵を描き始めました。
一番自由なのは絵描いてる時です。圧倒的に
(この企画で)誰一人として、私の思い通りに描いてくれてないのが面白い。(中略)
あなたはどう感じますか?
私ホラノコウスケ(@kosuke_art)は、2018年だけで326展のアートを巡りました。
そんなにもアートにハマる理由は、「自由だから」です。
- こういう絵画が絶対に良いもの
- こんな彫刻が世界で評価されている
そんなのは、どうでも良いんです。
他者の評価なんて気にせず、自由に鑑賞し、好きに感じたらいい。
好きなものは好き、嫌いなものは嫌いで良いんです。
現代アートについてよく、
意味がわからない
と聞きます。
私は、分からないから面白いと思っています。
美術館、アートギャラリーへ行くと、ワクワクするんです。
この発想はなかった!
なんでこんなこと思いつくんだろ!すごい!
そんな、自分とは違いすぎる考え・アイデアに触れられるのですから。
作家側も、鑑賞側も、自由なんです。
自分にない視点に出会うと、脳の地図が広がる感じがするんです。
Points of You®でジャッジしない世界を体験・学べる
これは、Points of You®コーチングゲームのカードです。
私はそのマスタートレーナーとして、全国でカードを使ったワークショップや養成講座をしています。
このカードの顔、男性だと思いますか?それとも女性?
これは何をしているのでしょうか?
この手は、誰の手ですか?
顔の人の手?他の人の手?
同じカードを見ても、人ぞれぞれ感じ方・捉え方が全く違うんです。
それを楽しめるのが、Points of You®コーチングゲーム。
正解を競うものではないんです。そこがアートと同じ。
カードを見て「あなたはAと思うんですね、私はBと思うんです」で良いのです。
1対1セッションやワークショップではさらに深い体験ができ、
- 心を開いてコミュニケーションする
- いつもと違う発想をする
- 人それぞれ価値観が違うことを体感する
なんてことが、簡単にできます。
このPoints of You®コーチングゲームは、アート思考だなと感じています。
どう解釈しても自由、「正しい・正しくない」のジャッジがない。
アートもPoints of You®も、自分が出発点なのです。
自分は何を考え、自分はどうしたいのか、それを表現するものですから。
「正しい・間違い」ではなく、「違い」を楽しむ
私は会社員時代、浮いた存在でした。
会議でみんながAといえば、私はBやCを探しました。
みんながAと言う場で私もAと言うのなら、私がそこにいる意味がないと感じていたのです。
しかし、そういう私は煙たがられました。
そうですよね。みんなと違う意見を言うのですから。
しかし逆に、私は自分と違う意見を聞くのが楽しいと感じます。
ブログを14年書いていますが、多くの方に読んでもらえるようになると、ネガティブなコメントがつくことが頻繁にありました。
それに凹んでしまう人もいます。
しかし私は割と面白がっていました。
こんな考え方をする人もいるのか!
その発想はなかった!
自分と違う考え方に触れたとき、自分の思考の海が大きく広がる気がするのです。
それは、アートに触れたときと同じ感覚です。
「自分が正しい」という考え方を捨て、いろんな選択肢を手に入れてみませんか?
ホラノコウスケ(@kosstyle)でした。
ここから学べる発想のヒント
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いや、もっと頑張らなきゃだけど。