人のアイデアを殺すな。会議・アイデア出しが劇的に変わる「拡散思考」と「収束思考」





「良い案を思いつかない」

「みんなが意見を出してくれない」

そんなとき、ありますか?

私ホラノコウスケ(@kosstyle)は、

  • マインドマップ®・インストラクターとして、アイデア発想法など
  • POINTS OF YOU®マスタートレーナーとして、コミュニケーションや内省方法など

をお伝えしています。

イギリス発祥のマインドマップ®と、イスラエル発祥のPOINTS OF YOU®。
世界中に広がるこの両者に共通するのが、「拡散思考」と「収束思考」です。

これを理解し、実践できると、あなたの世界がガラリと変わります。

拡散思考では、質より量

アイデアを出しまくる思考法を、「拡散」あるいは「発散」といいます。
そのルールを厳密に決めたものをブレインストーミング(ブレスト)と言います。

拡散思考で大切なのは、質より量を出すこと。
アイデアの実現の可能性は、無視してOK。
否定や評価をやめましょう。

拡散のときは、どんな意見・アイデアも「いいね!」と盛り上げます。
あるいは悪ふざけのようにそこにノっかってアイデアを出すのです。

とにかく否定せず、数を出すのがポイントです。

 

スーパー公務員と呼ばれた高野誠鮮さんを知っていますか?
彼は「神子原米」というお米をPRするために、誰か影響力のある人に食べてもらいたいと考えます。
そこでなんと、ローマ法王にアプローチするのだから普通じゃありません。

なかなかローマ法王からの返事が得られない間も、別のアイデアを実行します。

神子原地区のコメ、こめ、米……。また思いつきました。
日本ではアメリカを米国と書く。米国とはまさにお米の国だ。米の国の大統領は、神子原米を食べない手はないと。

ローマ法王に米を食べさせた男』P.110

もしあなたが上司だったら…?

「いいね!」と言えますか?
それとも、「ふざけるな!無理に決まってるだろ!」と言ってしまいますか?

勝手に自主規制して、何もアクションを起こさないのは私のやり方ではありません。可能性の無視は、最大の悪策です。作戦、練りました。

ローマ法王に米を食べさせた男』P.110

可能性の無視は、最大の悪策
高野さんは、思いついたアイデアを「無理」と決めつけなかったのです。

まずは「アイデア」(やりたいこと)を出し、そのあとで「どう実現するか」を考えたのです。

会議でアイデアが出ない理由が分かりますか?
簡単です。

  • 否定されるのが怖い(「良いアイデア」を出そうとする)
  • できる範囲内でしか考えない

せっかくアイデアを出しても「無理でしょ」「それは違う」などと否定されたら、発言する気がなくなります。

ムダなアイデアはないということを理解しましょう。
自宅を建て替えるための家族会議で、「名古屋城に住みたい」と言ったって良いのです。

名古屋城を建てるのは無理かもしれません。でも、

  • あの立派な雰囲気・日本らしさっていいよね。
  • 金鯱がシンボルだね。うちもシンボル ツリーを庭に植えたいな。
  • 名古屋城って鉄筋なのに木造に直すらしいよ。うちも木造にする?

などと発想が広がるキッカケになるのです。
ムダなアイデアはないのです。

 

拡散思考をするときには、否定せず、数を出す
面白がって、バカげたアイデアにノっかりましょう。

フセンに書きまくったり、マインドマップに書き出すのもオススメです。

収束思考で実現可能な形へまとめる

一方、収束思考では「質」を求めます。
拡散思考で出しまくったアイデアについて、似たものをグルーピングしたり、比較したり、ストーリー化したり、評価したりして、実際に使えるアイデアにまとめるプロセスです。

名著『発想法』で知られるKJ法を使うのも手です。

  • このままじゃ無理だけど、こうすればできるかも?
  • これとこれを組み合わせれば、実現できるのでは?

など考え、まとめましょう。

「拡散思考」と「収束思考」を分ける

陥りがちなのは、「拡散」と「収束」を同時にしてしまうこと。
この2つの時間を分け、「拡散」→「収束」の順に行うことが重要です。

例えば、文房具メーカーが自社にない新製品を企画するとき。

A:金でできたスマホケース作ったら面白いですね!
B:は?コストがかかりすぎでしょ。重いし誰が買うの。
C:うちは文房具メーカーなんだ。文房具以外の話はやめよう。
A:……。

Aは拡散しています。
しかしB、Cは収束しようとしています。
これでは、Aは発言する気がなくなるし、チームとしても斬新なアイデアは生まれないのです。

金のスマホケースを作る可能性は0%かもしれません。
でも、そのアイデア自体はムダではないのです。

もし全員が「今は拡散の時間」と意識して否定しなかったら、こうなるかもしれません。

A:金でできたスマホケース作ったら面白いですね!
B:いいね!金といえばさ、オリンピック選手ってどんなスマホケース使ってるんだろ?
C:いいね!あ、サッカーワールドカップ見た?試合後も本田や槙野の髪型くずれないのスゴイよね!
A:いいね!うちの接着ノリの技術で、整髪料つくれないかな?検討しようよ。
B;いいね!整髪料!その発想はなかった!

このあと、どう実現していくか収束していけば良いのです。

金でできたスマホケースは実現しなくても良いんです。
それがキッカケで、現実的かつ画期的なアイデアにつながることもあるのだから。

個人でも同様です。
人から何か言われたとき、否定したくなったときこそ「いいね」と言ってみる。
けっこう難しいものですが、人生変わりますよ。

この映画もオススメです。

まとめ

実際には、頭でわかっていてもなかなか難しいものです。

打ち合わせの冒頭に、説明が必要でしょう。
全員で共通意識をもつわけです。

ホワイトボードに書くのもオススメ。
例えば拡散の時間には、見える位置にこう書いておくとか。

  • 今は拡散の時間。
  • 否定せず、いいね!でノる。
  • 質より量

 

拡散と収束。
これをみんなが理解したら、ムダな衝突がなくなり、ユニークなアイデアが世の中にどんどん生まれ、世界はもっと豊かになる。
だからもっとこれを広げたい。

そのために、マインドマップ®やPOINTS OF YOU®の普及に燃える、ホラノコウスケ(@kosstyle)でした。

コウスケの気づき

ホラノコウスケ
「今は拡散だけしませんか?」と何モードかを伝える大切さ。

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ホラノコウスケ
スタバの店員さんが「いつものですね」と言ってくれたら多くの方は「覚えててくれたんだ」と嬉しいのだろうか。
私は「あぁ、また同じパターンを繰り返してしまっている」と感じてしまう。

ABOUTこの記事をかいた人

講師、フリーライター。愛知県在住。 トニー・ブザン公認マインドマップ®・インストラクター、Points of You®認定トレーナーとして、「頭の使い方」を楽しく体験できるワークショップを開催。名古屋を中心に、全国で大好評。 またフリーライターとして、タウンワークマガジンなどのサイトに執筆。 詳細プロフィールはこちら