最近、自撮りしたのはいつですか?
アート大好きライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。
「ルーヴル美術館展 肖像芸術 人は人をどう表現してきたか」を開催中。
- 国立新美術館、〜2018/9/3
- 大阪市立美術館、〜2019/1/14
ルーブル収蔵のコレクションが見られるだけでも貴重ですが、「肖像」をテーマにキュレーションしたユニークな内容です。
顔、顔、顔。
あなたはこれらをみて、何を感じますか?
ルーブル美術館展とは?
人の似姿を描く肖像は、スマートフォンの高性能カメラで意のままに自分を撮ることが当たり前となった現代社会において、いまや最も身近な芸術といえるかもしれません。しかし一方で、肖像は最も長い歴史を持つ芸術ジャンルでもあります。本展では、3000年以上も前の古代メソポタミアの彫像や古代エジプトのマスクから19世紀ヨーロッパの絵画・彫刻まで、きわめて広範にわたる時代・地域の作品を対象としながら、肖像が担ってきた社会的役割や表現上の特質を浮き彫りにします。
作品から、肖像を残すことの意味や意図、影響などを感じることができる内容です。
見どころは?
本展は、ルーヴル美術館の全8部門―古代オリエント美術、古代エジプト美術、古代ギリシャ・エトルリア・ローマ美術、イスラム美術、絵画、彫刻、美術工芸品、素描・版画―が総力をあげた企画です。各部門を代表する肖像の傑作およそ110点を一挙に堪能できる、きわめて貴重な機会となります。
第1章では、「人の存在を記憶する」という、肖像の最も古い役割にフォーカス。
そう、この時代にはカメラがなかったのです。
「亡くなった親族などの記憶を、永遠に残したい」という想いが、肖像にあらわれています。
そして第2章「権力の顔」では、肖像芸術が最も古くから担ってきたもう一つの役割「権力の顕示」に焦点を当てています。
王や皇帝などにとって、肖像は権勢を広く知らしめる最も有効な手段だったのです。
ひと目見て君主とわかる表現コード(決まった表現の仕方・表現上のルール)が用いられています。
ルネサンス以降のヨーロッパでは、有力な商人や銀行家から、さらに下の階層まで、肖像のモデルの裾野が広がります。
すると、君主らの用いたような表現コードに加え、時代・地域・社会に特有のモード(流行)が取り入れられ、モデルの人柄や個性を伝える役割を果たしました。
「どう見せるか」を意識した肖像をつくり、広める。
Facebookアイコン写真とつながる部分もありそうです。
仕事ができるように見せたい男性。
明るく見せたい笑顔の人。
若く見られたくて数年前の写真を使っている女性。
アプリで写真を加工して理想の顔にしている人。
奇跡の一枚を使っている…私。
「なぜこの人はこのアイコン写真を使っているのか?」と考えながらFacebookの友達を見ていると、色々わかるかも?
混雑状況は?
公式サイトのトップに混雑状況がアナウンスされていることがあるようです。
あとはツイッターで見てみるのも手。
まとめ
人の顔には、それぞれの物語がある。
私の顔にはどんな物語があるのか。
そしてそれは後世に残したいものなのか?
そんなことを思いドキッとした、ホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。
会場、会期、開演時間など詳細
住所:大阪市天王寺区茶臼山町1-82
会期:2018年9月22日(土)~2019年1月14日(月・祝)
開演時間:午前9時30分~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝休日の場合は開館し、翌火曜日休館。ただし12月25日は開館)、12月28日~1月2日
入場料:一般1,600円、高大生1,200円
住所:東京都港区六本木7-22-2
会期:2018年5月30日(水)- 2018年9月3日(月)
開演時間:10:00-18:00(金・土曜日は21:00まで、入場は閉館時間の30分前まで)
休館日:毎週火曜日 ※ただし8/14(火)は開館
入場料:一般 ¥1,600、大学生 ¥1,200、高校生 ¥800
自分のビジネスで「顔」をテーマに何かするとしたら?