今年は何冊の本を読みますか?
年間326展のアートに触れたライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。
GINZA SIXの銀座 蔦屋書店にて、岩崎貴宏「Layer and Folding」が開催されています(〜1/14)。
本の森のなかに、突如現れた黒い壁。
いったいこれは…?
岩崎貴宏「Layer and Folding」
岩崎貴宏は、歯ブラシ、タオル、文庫本の栞、ダクトテープ、シャーペンの芯など、私たちの身近にあるありふれたものから、繊細で儚い風景を作り出し、見慣れた日用品を別のイメージに転化することで、固定化された私たちの視点を揺さぶります。
本展では、書店という、本の森、知識・想像力の森に囲われた展示スペースを意識して制作された岩崎の最新作を展示します。
車窓から見える鉄塔や架線といった郊外の風景を、布や糸を使って繊細に表現した「アウト・オブ・ディスオーダー(フレーム)」シリーズ、書籍の栞を解いて制作されたクレーンと本が、建設中のビルを思わせる「テクトニック・モデル」シリーズで構成された空間は、大量の資源を消費しながらスクラップ&ビルドを繰り返し、今この瞬間を煌めき続ける浮世の都市、東京を、鳥のように俯瞰する天上からの視点で表現し、儚くも美しい地球に生きる私たち人間の生を意識させます。
銀座駅A3出口より徒歩2分。
GINZA SIXを6階へ上がり、銀座蔦屋書店の本の森のを抜けると突如現れた黒い壁。
よく見ると、身近にあるもので作られているんです。
分かりますか?
身近にあるありふれたものが、まったく違って見えます。
ものごとの見方は1つではありません。
あなたが抱える課題も、あなたの目の前にいる人も。
本の価値は誰が創るのか?
本屋に本があるのは当たり前?
しかし、ここにある本は…。
しおりが解かれ、クレーンになっています。
それはビルの建築現場を思わせる。
このビルは、完成していない。
住人の生活や心が変化してようやく価値が生まれるのです。
読書熱が再燃した、ホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。
【まとめ】アクセス、会期、時間など
場所:銀座 蔦屋書店
アクセス:銀座駅 A3出口 徒歩2分、東銀座駅 A1出口 徒歩3分
住所:東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 6F
会期:2018年12月27日(木) – 01月14日(月)
開演時間:10:00~22:30
休館日:なし
入場料:無料