この発想はなかった!すごい!
くだらないけど!
アート大好きライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。
東京ドームシティのギャラリーアーモにて、イグ・ノーベル賞の世界展を開催中(〜2018/11/4)。
イグ・ノーベル賞とは?
「イグ・ノーベル賞」とは、1991年に創設された「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に与えられる賞で、”表のノーベル賞”に対して”裏ノーベル賞”とも言われています。授賞式は毎年秋に開催され世界的な話題となっています。これまでに日本人研究者も多数受賞し、大きな話題となりました。
本展覧会は、「イグ・ノーベル賞」を企画運営するサイエンス・ユーモア雑誌「風変わりな研究の年報」の編集者 マーク・エイブラハムズ氏の協力を得て制作される、世界初の「イグ・ノーベル賞」公式展覧会です。
たとえばこんな。
掛け時計ですが針が動かないので、砂時計で3分を図ることしかできないのだとか。
「何の意味があるの」とか、そういう野暮なことを言っちゃいけません。
こんなユーモアたっぷりの研究(?)について毎年、その授賞式をアメリカのハーバード大学で真面目に(?)行っているんです。
本展では受賞作品だけでなく、イグノーベル賞自体を知ることもできます。
たとえば面白かったのは、Miss Sweetie Pooについて。
授賞式で受賞者は60秒間のスピーチを行い、そこで笑いを取ることを求められます。
ところが年々、熱く語りすぎて制限時間を大幅に超過する者が増えたのだとか。
そこで導入された画期的なシステムが、Miss Sweetie Poo。
受賞者のスピーチが60秒を超えると8歳の少女が現れ、こう連呼するのです。
Please stop. I’m bored. Please stop. I’m bored.
(もうやめて。飽きちゃったわ。もうやめて。飽きちゃったわ)
これは皆が言いたいことを正直な子供が代弁してくれる、素晴らしいシステムです。
また授賞式ではステージに向かって聴衆が紙飛行機を飛ばすのが慣習になっています。
そのため本展でも紙飛行機が飛んでいます。
イグノーベル賞の一部を紹介
日本のニュースなどでも話題となったこちら。
非常時にガスマスクへと早変わりするブラジャー、素晴らしいアイデアのように思えます。
しかしそれを装着した姿はあまりに滑稽です。
いやしかし、命には変えられません。
おならが出ることは、健康的なこと。
しかし生活をする上で、たしかに不便もあります。
それを解決してくれる、こちら。
おならの臭いを消すパンツです!
開発中、実際に試している様子を想像すると、思わず笑ってしまいます…。
柱にトーストがたくさん貼り付けられていました!
こちらは、トーストの焦げ跡がイエス・キリストに見える!?という研究。
人間の脳は「顔を見つける」ようにできている、という話です。
壁のシミが人の顔に見えたとか、そんな経験ありませんか?
朝の二度寝、気持ち良いんですよね。
目覚ましを止めて、あともうちょっとだけ。
でも寝坊、遅刻は怖い。
この目覚まし時計はなんと、逃げる目覚まし時計。
止めたいのに逃げるから、布団から出て追いかけ、なんとか止めたときには目が冷めている、というものです。
実はこれ、アマゾンなどで実際に販売されています。
こんな「研究」も真面目に(?)行われ、不真面目に(?)発表されたのだから、面白いですね。
まとめ
展示の仕方も工夫されていて、楽しいです。
真面目に不真面目な研究をしたくなった、ホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。
場所:Gallery AaMo | 東京ドームシティ
住所:東京都文京区後楽1-3-61
会期:2018年9月22日(土)~11月4日(日)
開演時間:平日:12:00~20:00、土日祝:10:00~18:00(最終入館は閉館の30分前)
休館日:無休
入場料:大人(高校生以上)1,400円、小人(小・中学生)900円
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