完全な暗闇の中、耳で視る衝撃の体験 [See by your ears] @ICC(東京オペラシティタワー)





とにかくすごい体験でした。

アート大好き、ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。

東京オペラシティタワーにICC(NTTインターコミュニケーション・センター)があるのをご存知ですか?
「コミュニケーション」というテーマを軸に、科学技術と芸術文化の対話を促進する目的の施設です。

そこで現在行われているのは「オープン・スペース 2017 未来の再創造」。
たくさんの作品があるのですが、あえて今回は1つの作品[See by your ears] だけをピックアップして紹介します。

それくらい、私にはインパクトがあったのです。

「耳で視る」とはどういうことなのか

[See by your ears]は、完全暗転した暗闇の中で、音の粒が飛び跳ね、うねり、「耳で視る」というまったく新しい聴覚体験をもたらすサウンド・プロジェクトです。

「耳で視る」って?

1人限定で通されるその部屋は、スタッフの方がいなくなると真っ暗に。
本当に何も見えません。
そして、全く何も聞こえません。

それから徐々に、様々な音が。

右で聞こえたり、左で聞こえたり、前から、後ろから、上から、下からも。
まだそれは分かります。
スピーカーがあちこちにあるのでしょう。

驚いたのは、遠くで音がしたかと思えば、耳元で聞こえたりもすることです。
それは「耳で視る」を超え、「耳で触る」ような感覚。

そして個室にいること、真っ暗なことを忘れるくらい、自分の周りに世界が広がるのを感じたのです。

日常から切り離された感覚

最初は、

「どこで鳴っているんだろう」
「どうやって音を録ったのかな」

などと「考える」ことをしていたのですが…。

そのうちそんなことも忘れ、真っ暗なのに視える世界に同化していきます。
私の場合はとにかくそれが心地よく、ボーっとしたり、ちょっと考え事をしたり。

あっという間の7分間でした。
物足りず、時間があればもう一度体験したかったほどです。

普段、私たちは驚くほど多くの情報が浴びています。
TV、インターネット、看板広告、音、風、味、香り…。

けどここにいたら日常から、あるいは世界から切り離され、自分だけの空間にいる。
しかし恐怖や寂しさはなく、心地が良い。
私はそんな感覚でした。

まとめ

もちろん、「オープン・スペース 2017 未来の再創造」のこれ以外の作品もとてもユニークで面白いですよ。

しかしこの[See by your ears]が特にオススメ。
予約制ですので、他の展示を見る前にまずこれの予約をしにいくことをオススメします。

展示名:ICC | 《Our Muse》 – evala (2017)
場所:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] 住所:東京都新宿区西新宿3-20-2東京オペラシティタワー4階(京王新線「初台駅」東口から徒歩2分)
会期:2017年5月27日(土)—2018年3月11日(日)
開演時間:午前11時—午後6時
休館日:月曜日(月祝の場合は翌日。2/12[月]は休館、2/13[火]は開館)。保守点検日(2/11),年末年始(12/28-1/4)
入場料:無料

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今日のひとこと

ホラノコウスケ
最近、自分が箱に入っていることが多いかも。
本『自分の小さな「箱」から脱出する方法 』を久々に読み返そうか。
コウスケ(@kosstyle)でした。

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ABOUTこの記事をかいた人

講師、フリーライター。愛知県在住。 トニー・ブザン公認マインドマップ®・インストラクター、Points of You®認定トレーナーとして、「頭の使い方」を楽しく体験できるワークショップを開催。名古屋を中心に、全国で大好評。 またフリーライターとして、タウンワークマガジンなどのサイトに執筆。 詳細プロフィールはこちら