東京に続き、神戸でも!
1年で536展のアートを巡ったライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。
兵庫県立美術館にて、『ミナ ペルホネン/ 皆川明 つづく』が開催されています(〜2020/11/8)。
東京でも鑑賞した私ですが、神戸でも見てきたのでそのレポートです!
目次
『ミナ ペルホネン/ 皆川明 つづく』展とは
デザイナーの皆川明(1967-)が設立したブランド、ミナ ペルホネン。流行に左右されず、長年着用できる普遍的な価値を持つ「特別な日常服」をコンセプトとし、日本各地の生地産地と深い関係性を紡ぎながら、オリジナルの生地からプロダクトを生み出す独自のものづくりを続けてきました。(中略)
本展覧会の「つづく」というタイトルは、文字通りブランドの時間的な継続性を示すものですが、それだけでなく、つながる・連なる・手を組む・循環するなど、モノや人が連鎖し何かを生み出していく生成のエネルギーを想起させる言葉でもあります。
ファッションなのか、アートなのか
入り口から、このインパクト!
テキスタイルのパッチワークが、私たちをミナの世界へ誘います。
360度カメラで撮ると、こんな感じ。
ぐるっと一周、ミナペルホネンの「特別な日常服」に囲まれます。
デザイン画を見ていると、「自然」からインスパイアされているものが多い印象。
そこから私はあのテキスタイルブランドを連想します。
そう、マリメッコです。
テキスタイルのアイデア、いろんな作品が展示されています。
「特別な日常服」をコンセプトとしているミナペルホネンは、長年着用できる普遍的な価値を提供しています。
日常をヒントに良いものを作り、それが特別な日常を作る、というのがなんだか素敵た。
アイデア は日常の中にあるし、日常の中に小さな幸せがある。
日常に敏感に。
実は天井も、ミナペルホネン仕様。
作品に添えられた言葉にグッときたり、
こうしたスケッチにニヤリとしたり。
絵本『はいくないきもの』の挿絵も面白いですね。
鑑賞時間はどのくらいかかる?
そこそこじっくり見る私が、50分ほど鑑賞しました。
それでもビデオは全て見ていませんし、「東京でも見たから」と端折った部分もあります。
また、同時開催のコレクション展『動く!美術 ―動きはどう表現されてきたか―』がとても面白く、さらに後述するように美術館自自体の建築や、常設の作品もとても面白いので、追加で1.5時間くらい見ておくと良いでしょう。
東京展との違いはここ!
ぶっちゃけ、東京都現代美術館で開催されたものより、今回の兵庫県立美術館のほうがオススメです。
一言で言えば、建物自体の魅力と作品数が違います。
兵庫県立美術館の、広い階段の先にドーン!と入り口を囲むテキスタイルは圧巻ですし、東京にはない作品が追加されています。
個人的に、東京は30分(写真26枚)、兵庫は50分(写真79枚)鑑賞したくらいの違いがあります。
この印象の違い。
もしかしたら、東京では同時開催してたダムタイプともう一つが素晴らしく、インパクト大だったせいもあるかもしれません。
いずれにしても、感じ方は人それぞれですね。
兵庫県立美術館が面白い!
企画展だけでなく、そもそも兵庫県立美術館自体がとてもおもしろいのでオススメです。
まず最寄りの岩屋駅を降りると、目の前にもこんなパブリックアートが。
そして兵庫県立美術館へ向かう途中、こんなアートも。
ついに美術館の目の前に来ると。
美術館の上に!カエル!?
知らないと見落としそうですが、美術館には安藤忠雄建築のこんなに美しい螺旋階段も。
屋外の3階には、巨大な青りんご。
これも写真スポットですね。
裏?には、ヤノベケンジさんのこんな作品もあります。
閉館時間ギリギリまで楽しみ、美術館を後にしようとしたとき。
あのカエルが今日の役目を終え、しぼんでいました。
まとめ
高校時代、友人が#ファッション誌 を見て談笑していました。
私は「商品カタログを見て何が楽しいんだ?」と本気で思っていたんです。
それが今は、私も女性誌までチェックするほどになったのだから、人間どうなるか分からないもの。
ホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。
開催情報の詳細
場所:兵庫県立美術館
アクセス:JR神戸線灘駅南口から徒歩約10分、阪神電車 岩屋駅から徒歩約8分
住所:神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
会期:2020年7月3日(金)—11月8日(日)
時間:ローソンチケット、あさチケから予約。10:00〜18:00(金・土は20:00まで)
休館日:月曜日(ただし8月10日、9月21日は開館、8月11日、9月23日は休館)
入場料:一般 ¥1,400、大学・専門学校 ¥1,000