ついに始まった!
ヨコハマトリエンナーレ2020「AFTERGLOW―光の破片をつかまえる」が開幕したんです。
コロナで延期する芸術祭が多い中、予約制にするなど万全の対策をとっての開催。
2020年7月17日〜2020年10月11日の約90日間。
横浜に30を超える国と地域から計67組のアーティストが参加、アートのお祭りが始まります。
1年で536展のアートを巡ったライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)が、
- 所要時間
- 見どころ
- おすすめルート・回り方
- 注意点
など詳しく紹介します!
目次
ヨコハマトリエンナーレ2020とは?
![横浜ヨコハマトリエンナーレ2020横浜美術館](https://horano.jp/wp-content/uploads/2020/07/IMG_8768-copy-1024x768.jpg)
ヨコハマトリエンナーレ2020「AFTERGLOW―光の破片をつかまえる」では、インドのニューデリーを拠点とするアーティスト3名によるラクス・メディア・コレクティヴをアーティスティック・ディレクターに迎え、彼らとともに時空を超える思考の旅へと誘います。
(中略)
タイトルのAFTERGLOW(残光)とは、私たちが日常生活の中で知らず知らずのうちに触れていた、宇宙誕生の瞬間に発せられた光の破片を指すものとして選ばれた言葉です。
(中略)目まぐるしく変化する世界の中で、有毒なものを排除するのではなく、共存する生き方をいかにして実現するのか。ラクス・メディア・コレクティヴと共に、アーティストや鑑賞者、そのほか様々な形で本展にかかわる人々の間でこの問いを共有し、思考を続けていくことによって「ヨコハマトリエンナーレ2020」は形作られていくことになります。
必ず見たい!オススメの作品たち
1) 横浜美術館の見どころ
![](https://horano.jp/wp-content/uploads/2020/07/IMG_1039-copy-1024x768.jpg)
ニック・ケイヴ《回転する森》
なんといってもまずは、美術館を入るとすぐに目にする圧巻の光景。
![](https://horano.jp/wp-content/uploads/2020/07/IMG_4143-copy-1024x768.jpg)
何かが生まれる瞬間。
そのカオス、あるいはビッグバンに紛れて見とれるうち、ふと社会問題が見えてきます。
![](https://horano.jp/wp-content/uploads/2020/07/IMG_0252-copy-1024x768.jpg)
あなたなら、これをオノマトペでなんと表現する?
うねうね?ボコボコ?もこもこ?
![横浜ヨコハマトリエンナーレ2020横浜美術館](https://horano.jp/wp-content/uploads/2020/07/IMG_9611-copy-1024x637.jpg)
触ったら、そのオノマトペが変わるかも?
でも、優しくね(座って注意されてる人がいました…)。
![横浜ヨコハマトリエンナーレ2020横浜美術館](https://horano.jp/wp-content/uploads/2020/07/IMG_3060-copy-1024x768.jpg)
なぜ世界中に「音楽」があるのだろう?
そう疑問に思ったことがあります。
どんな人種の人も、どんな文化圏でも、音楽がある。
そこには人の心を動かす「なにか」がありそうです。
彼らの音楽に惹かれました。
このグルーヴ、たまらない。今も頭の中をループしています。
![横浜ヨコハマトリエンナーレ2020横浜美術館](https://horano.jp/wp-content/uploads/2020/07/IMG_0366-copy-1024x768.jpg)
音楽といえば。帰りは必ずここに寄って。
横浜美術館の出口を出て、右へずっと進んだところにある、元レストランの作品も素敵なんです。
レストランの廃墟に小さな動物たちが森を作り、音楽を楽しんでいるかのよう。
![](https://horano.jp/wp-content/uploads/2020/07/IMG_0605-copy-1024x573.jpg)
靴を脱いで上がることのできるこちらの作品も、見るだけでなく実際に歩いてみましょう。
歩いてみると「おおっと…」。
そしてここを歩き終えたあとは「あっ」(ニヤリ)という感じ。
![](https://horano.jp/wp-content/uploads/2020/07/IMG_4016-copy-1024x768.jpg)
タンスと自転車がつながってる!!
地味に興奮。
![](https://horano.jp/wp-content/uploads/2020/07/IMG_7372-copy-copy-1024x768.jpg)
あなたが親だったり、指導する立場にある場合、この作品にドキッとするかもしれません。
行けば分かります。
![](https://horano.jp/wp-content/uploads/2020/07/IMG_1271-copy-1024x768.jpg)
よく見ると、なんだか可愛く思えてくる?
現地へ行ったら、ひとつひとつのそばに書かれた言葉にも注目。
![](https://horano.jp/wp-content/uploads/2020/07/IMG_9178-copy-768x1024.jpg)
下のも、作品ですよ。
2)プロット48の見どころ
![](https://horano.jp/wp-content/uploads/2020/07/IMG_8643-copy-1024x768.jpg)
面白い!もう今の若者はカセットテープを知らないのでは…。
![](https://horano.jp/wp-content/uploads/2020/07/IMG_7159-copy-1024x768.jpg)
気づかない人もいるかも。
実際の作品を、よ〜く観たほうが良いですよ。
![](https://horano.jp/wp-content/uploads/2020/07/IMG_3380-copy-1024x768.jpg)
エビをテーマにしたゾーンは、なかなか刺激的な作品が並びます。
中でもこれはちょっと過激?
あとでここを覗くことになる仕掛けも面白い。
![](https://horano.jp/wp-content/uploads/2020/07/IMG_0185-copy-copy-1024x768.jpg)
超個人的に、今年2020年にもっともドハマリしたアーティストである、アレハンドロ・ホドロフスキー。
彼の映画『リアリティのダンス』『エンドレス・ポエトリー』を思い出しました。
観た人にしか分かりませんが。
3)日本郵船歴史博物館
![](https://horano.jp/wp-content/uploads/2020/07/IMG_1575-copy-1024x768.jpg)
映像作品もありますよ。
さて、以下の体験型の作品もオススメです。
時間指定の体験型作品はこんなものがあります
1) 横浜美術館
![](https://horano.jp/wp-content/uploads/2020/07/IMG_0604-copy-623x1024.jpg)
《私が動くと、あなたも動く》ランティアン・シイエ
予約が必要。
ただし無料ゾーンのため、ヨコハマトリエンナーレのチケットがなくても予約すれば体験できます。
正直、介護ロボットのようなものをつけて歩いたり、立ち上がったり、階段を上がったりするだけなので、10分もしたら飽きました。
体験時間が1時間半もとられているのは、これをつけたまま美術館内を回って良いからだと思いますが…。
![](https://horano.jp/wp-content/uploads/2020/07/IMG_1677-copy-1024x768.jpg)
《道を知るあの女:ヤージュージュ、マージュージュ》モレシン・アラヤリ
こちらも予約が必要。
ただし無料ゾーンのため、チケットがなくても予約すれば体験できます。
VRゴーグルを使って体験するものです。
よく分からずすぐ飽きたのですが、どうやら手を動かしたりすると映像が変わっていくようです。
2)プロット48
《デコレータークラブ 配置・調整・周遊》飯川雄大は予約が必要です。
残念ながら私は予約できず、体験できませんでした。
![横浜ヨコハマトリエンナーレ2020横浜美術館](https://horano.jp/wp-content/uploads/2020/07/IMG_0168-copy-1024x768.jpg)
こちらは予約不要。
しかし人数制限があるので、数分前にいくのが良さそう。
10:00、13:00、15:00から20分くらいの演奏とのこと。
超オススメです。
行くなら絶対に注意すべき8つのこと
別記事にまとめたので、必ずチェックしてから行きましょう。
知らないと損しますよ。
どう回るのがベストか?
プロット48、日本郵船歴史博物館は、横浜美術館と同じ日しか入れません。
全部いきたいなら、一日で全てを回ることになります。
日本郵船歴史博物館だけ閉館時間が早いので、先に行くのが良いでしょう。
また、横浜美術館は日時指定、かつ再入場できません。
なので、プロット48へ先に行く予定にしておくほうが、万が一、遅刻しそうな場合に先に横浜美術館へ行く変更ができ安心です。
以上をふまえて、以下のルートはいかがでしょう?
1) じっくり観たい方のおすすめルート・時間
以上をふまえて、まずじっくり観たい方のオススメルートです。
10:20 日本郵船歴史博物館
10:30 出る
みなとみらい線「馬車道駅」
↓ 3分
みなとみらい線「新高島駅」2番出口から徒歩7分
11:00 プロット48着、中に入らずに
11:10 飯川雄大《デコレータークラブ 配置・調整・周遊》【要、事前予約】
11:30 プロット48内、有料ゾーンへ
12:50 プロット48内、ピアノ前
13:00 ピアノスタート
13:20 プロット48を出る
13:30 ランチ(以下にオススメのお店リストあり)
14:10 出る
14:15 横浜美術館着、無料ゾーンのモレシン・アラヤリ作品へ【要、事前予約】
14:45 すぐ近く、無料ゾーンのランティアン・シィエ作品へ【要、事前予約】
15:05 有料ゾーンに入る
18:00 閉館
2) ふつう〜ややサクサク観たい方のオススメのルート・時間
もっとサクサク観たい方のオススメルートです。
11:15 日本郵船歴史博物館
11:25 出る
みなとみらい線「馬車道駅」
↓ 3分
みなとみらい線「新高島駅」2番出口から徒歩7分
11:55 プロット48着、中に入らずに
12:00 飯川雄大《デコレータークラブ 配置・調整・周遊》【要、事前予約】
12:20 プロット48内、有料ゾーンへ
12:55 プロット48内、ピアノ前
13:00 ピアノスタート
13:20 プロット48を出る
13:30 ランチ(以下にオススメのお店リストあり)
14:10 出る
14:15 横浜美術館着、無料ゾーンのモレシン・アラヤリ作品へ【要、事前予約】
14:45 すぐ近く、無料ゾーンのランティアン・シィエ作品へ【要、事前予約】
15:05 有料ゾーンに入る
17:00 出る
3) 体験なし、サクサク観たい方のオススメのルート・時間
13:00 日本郵船歴史博物館
13:10 出る
みなとみらい線「馬車道駅」
↓ 3分
みなとみらい線「新高島駅」2番出口から徒歩7分
13:40 プロット48
14:40 プロット48を出る
14:50 横浜美術館着
17:00 出る
「ソース」とは?
ヨコハマトリエンナーレのキュレーションをしたラクス・メディア・コレクティヴは、「テーマ」ではなく、「ソース」から発想することを特徴としています。
「ソース」とは、時代や文化的背景の異なる実在の人物の生き方や考え方を例示する資料であり、会話のネタとなり、思考の素材となるもの。
ヨコハマトリエンナーレを作り上げる思考過程の段階から、アーティストや関係者とソースを共有することによって、展覧会の世界観を作り出していこうという試みです。
特に今回はこの5つの「ソース」をもとに、トリエンナーレをつくりあげられました。
- 独学──自らたくましく学ぶ
- 発光──学んで得た光を遠くまで投げかける
- 友情──光の中で友情を育む
- ケア──互いを慈しむ
- 毒──世界に否応なく存在する毒と共存する
更に詳しい資料はこちらに。
「エピソード」も面白い
ヨコハマトリエンナーレ2020では、トリエンナーレからトリエンナーレの1000日間をエピソードととらえ、そこでも様々なプロジェクトが動いています。
以下をチェックしておくと、さらにアート巡りを楽しめるでしょう。
ヨコハマトリエンナーレのランチに便利なお店
こちらの記事をご参考に。
まとめ
あなたはどの作品が気になりましたか?
もう一度行きたいくらいな、ホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。
場所:横浜美術館、プロット48、日本郵船歴史博物館
会期:2020年7月17日(金)から10月11日(日)まで
開演時間(横浜美術館・プロット48):10:00-18:00(入館は閉館の30分前まで)
※会期中の金曜・土曜と会期最終日の10/11(日)は20:00まで開場
※10/2(金)、10/2(度)、10/8(木)、10/9(金)、10/10(土)は21:00まで開場
休館日:毎週木曜日(7/23, 8/13, 19/8を除く)
入場料:要予約、一般2,000円、大学生・専門学生1,200円、高校生800円、中学生以下無料
自由に生きるヒント
![](https://horano.jp/wp-content/uploads/2018/03/261fb30e148f01d8a7b7752437b9edb5.jpg)
その他、おすすめアート情報
コウスケの日常
![](https://horano.jp/wp-content/uploads/2018/03/261fb30e148f01d8a7b7752437b9edb5.jpg)
派手に何か、ドカンとやろうか。