あなたの近くに「窓」ありますか?
1年で536展のアートを巡ったライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。
東京国立近代美術館にて、『窓展:窓をめぐるアートと建築の旅』が開催されていました(〜2020/2/2終了)。
様々な想いをめぐる旅となりました。
『窓展:窓をめぐるアートと建築の旅』
アンリ・マティスの絵画からカッティングエッジな現代美術、また美術の枠を飛び出して世界の窓の歴史まで、さまざまな切り口で窓についてご紹介します。美術家たちが愛し、描いた窓辺の情景や、日常生活に活かせる窓の知識などが、ジャンルを横断して会場に並びます。きれいな作品、楽しい作品、どきっとする作品、考えさせられる作品。さまざまなタイプの作品があるので、誰でもきっとお気に入りがみつかるはず。
アーティストにとって、あなたにとって「窓」とは?
美術館に近づくとまず驚くのは、これ。
まさか外に建物(作品)を作ってしまうとは!
夜になると、また違った雰囲気に。
時間・角度など様々な要素によって、建物自体の見え方が全く変わります。
そして、入って最初にある作品もインパクト大。
「窓」!!!
これ、とても面白い。
何の写真だと思いますか?
作家が、見知らぬ人に手紙を送るんです。
何月何日の何時に10分間、窓をじっと見つめてください。私はその様子を撮影します。撮影が終わった後、私はあなたの家のドアをノックしたりしません。私たちは今までもこれからもずっと他人のままです。
と。
窓は「安全」に両者を「隔てる」という、ユニークな機能を持ったといえます。
出会っても、他人のまま。両者の不思議な関係性・距離感を、「窓」が実現しました。
こちらは以前から大好きな作品。
ご夫婦?がウィンドウの外から絵画を見てお話をしています。
しかしよく見ると、男性の視線は…。
私たちよりも、「窓」の持つ意味が重要な人たちもいます。
これは女子刑務所の写真。
ハッとさせられました。
そういえば、これも窓だ。
この窓の前に立つと、意外な風景が見えます。
この日は、たまたま居合わせたオシャレカップルさんと偶然、グループみたいに。
横から見ると、8枚のガラスが角度を変えて設置されているのがわかります。
まとめ
これは常設の大好きな作品。
しかし「窓」を使った作品ですね。
ここに行けばいつもいる、こいつ。
「他者じゃなく、己に向き合え」
会えばいつもそう説教され、ドキッとするのです。
開けてくれたのは、君だ
私は「窓」といえば、大橋トリオ feat.矢野顕子 の「窓」という曲を思い出します。
あなたにとって「窓」とは?
窓展のあと、「窓」の見え方が変わった、ホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。
場所:東京国立近代美術館
アクセス:東京メトロ東西線「竹橋駅」 1b出口より徒歩3分
住所:東京都千代田区北の丸公園3-1
会期:2019年11月1日(金)~2020年2月2日(日)
開演時間:10:00-17:00 (金曜・土曜は10:00-20:00) *入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日
入場料:一般1,200円、大学生700円