食わず嫌いはいけない。
2018年だけで326展のアートを巡ったライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。
大阪市立美術館にて、フェルメール展が開催されています(〜2019/5/12)。
正直、私はこの手のアートは好みではありません。
しかも東京では「日時指定入場制」にもかかわらず激混み、さらにはチケットが高いと聞き、避けていました。
しかし「なぜそんなに人気なのか」に興味がわいたんです。
そんな私がフェルメール展へ行き、衝撃を受けた3つのことを紹介します。
目次
1. 現存する35点のうち6点も大阪に!
入場後、第1章から
フェルメール作品はどこ?どこ?
と探し続けました。しかし、ないんです。
他の作家の作品ばかり。
探しても、探しても、ない。
最後の第6章でやっとフェルメール作品に対面した時は、それだけで嬉しくなってしまいました。
本展にある全49点のうち、フェルメールの作品はたった6点のみなのです。ビックリ。
そもそも現存するフェルメール作品は世界に35点しかないのだとか。
本展の全49点のうち、フェルメールの作品はたった6点だけ。
しかし、世界に35点しかないフェルメール作品のうち6点がここにあると考えれば、全く見え方が変わってきますね。
2. あの《牛乳を注ぐ女》が大阪展にはない
しかし一番驚いたのは、あの《牛乳を注ぐ女》が大阪展にはないこと。
私、フェルメールといったら
- 《牛乳を注ぐ女》
- 《真珠の耳飾りの少女》
しか知らないのに…。
しかし代わりに、大阪展のみ《恋文》があります。
さらに、《取り持ち女》は、東京では期間限定。
大阪は全期間を通して展示されるんです。
これ、門外不出といわれるかなり貴重な作品なのだそうですよ。
それでも。
《牛乳を注ぐ女》が見たかった。そんな方は、以下にオススメの方法を2つ紹介しておきますので、最後まで読んでみてくださいね。
3. 東京は2,700円もしたチケットが大阪は1,800円
静謐な作風と、特徴的な光の表現で知られ、世界中を魅了する17世紀オランダの画家、フェルメール。本展では、そのフェルメールの作品を、同時代のオランダ絵画とともに紹介します。現存するフェルメール作品は35点ともいわれていますが、本展では日本初公開となる「取り持ち女」など6点が集結。(中略)
西日本では過去最大規模のフェルメール展となります。
繰り返しますが、現存するフェルメール作品たった35点のうち6点も大阪で見られるんです。
かなり貴重な機会ですね。
貴重なためか、東京では入場料が2,700円もしました。
ところが、大阪は1,800円。
900円も安いんです。
なんだか得した気分ですね。
どうしても《牛乳を注ぐ女》が見たい方へ
大阪で《牛乳を注ぐ女》を楽しむ2つの方法があります。
(1) グランフロントでデジタルアートを楽しむ
グランフロント大阪のThe Lab.へも合わせて行くことをオススメします。
『PLAYWARE アルゴリズムでつくる遊び展』(〜2019/3/31)の中に、フェルメール展にはない《牛乳を注ぐ女》を色んな距離・角度から見られるデジタルアートがあるんです。
(2) モリムラ@ミュージアムでフェルメールの絵に「なる」
森村泰昌さんといえば、名画や往年の映画女優・偉人などに自らが扮した写真作品を手がけ続けています。
モリムラ@ミュージアムではなんと、あなたもフェルメールの絵に「なる」ことができるんです(〜2019/6/30)。
フェルメール作品そっくりのセットがあり、そこで撮影できるというわけです。
さらに日曜は特別企画として、上の動画のように専属スタッフ「チーム・モリムラ」の写真家とスタイリストが、フェルメールの絵の登場人物になるお手伝いをしてくれるのですが、こちらはチケット完売のようです。
【まとめ】開演時間・空いてる時間帯・場所・休館日など
大阪の『フェルメール展』で衝撃を受けた3つのことと、オススメ情報でした。
ん?フェルメール作品を見た感想?
フェルメール・ブルーがどうとか、そういった話は評論家さんの記事などチェックしてください。
ただ、一枚の絵にもかかわらず、じっくりと眺めているとストーリーを想像させるのが面白い。
そう感じた、ホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。
場所:大阪市立美術館
アクセス:天王寺駅から徒歩
住所:大阪市天王寺区茶臼山町1-82
会期:2019年2月16日(土)~5月12日(日)
開演時間:9:30~17:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(2月18日、25日、3月4日、11日、18日)
入場料:一般1,800円、大学・高校生1,500円