アート大好き、ホラノコウスケ(@kosstyle)です。
現在、森美術館と国立新美術館で同時開催されている「サンシャワー 東南アジアの現代美術展」。
まず私は森美術館で鑑賞してきました。
作品だけ見ると、梅雨明けの空に虹を見るよう。
しかしその背景を知ると、ひとりで雨に打たれたあの日の気持ちになるかもしれません。
サンシャワー 東南アジアの現代美術展とは
タイトル「サンシャワー」は、「天気雨」を意味します。
東南アジア地域では頻繁にみられる気象現象であり、紆余曲折の歴史を経てきたこの地域を表すメタファーでもあるのだとか。
本展は、その地区の現代アート動向を紹介する、史上最大規模の展覧会です。
SNS映えする作品も多数
ただその場で鑑賞して楽しむだけでなく、撮影OKでSNS映えする作品も多数あるのが嬉しいところ。
こちらはフェリックス・バコロール『荒れそうな空模様』。
天井から吊るされた、カラフルな1,200個の風鈴が色鮮やか。
しかしそれが示すのは、グローバルな課題の一つ、地球温暖化に関わる天候なのだそう。
リンゴ・ブノアンの作品。
壁にある多数の鏡は『無題(チャベットに倣って#4』。
床に置かれたバケツとボール紙は『リー・アギナルドのために(チャベットに倣って#3』。
オシャレなようだけど、居心地が悪いかもしれない。
アディティア・ノヴァリ『NGACOプロジェクト』の一部。
よく見ると、不便なメジャーです。
ティス・カニータ『天使の小屋』。
民族チックでオシャレな部屋…と思いきや。
企業の開発事業により住民の立ち退きが進むカンボジア・プノンペンの作家の家でのプロジェクトを、一部再現した作品。
カンボジアで起こる課題に個人がいかに抵抗できるか。
祖母の家を思い出しました。子供の頃、盆・正月に必ず行っていた場所。
いまは祖父・祖母とも亡くなり、家もなくなっていました。
アグス・スワゲ『寛容の壁』と、『社会の鏡』。
説明には「宗教間の争いが続き、自衛のための無関心が増長する現代社会において、他者に耳を向けることの重要性を示唆しているかのよう」とあります。
あなたが聞いていない声は、どんなものでしょうか?
ジョンペット・クスウィダナント『言葉と動きの可能性』。
1968年から30年の長きにわたって大統領の座についたスハルト氏のスピーチと祝祭的な音楽が流れ、無人のバイクの上には学生運動やイスラム教徒のグループ、軍隊、政党など様々な団体の思想が示された旗が掲げられています。
まとめ
他にも素敵な作品が多数あります。
無料で借りられる音声ガイドも利用すると、作品の見え方が変わってくるのでオススメです。
森美術館と国立新美術館で同時開催されていますが、私はまだ国立新美術館へ行けていません。
次の東京出張で行けるかな…?
※追記:国立新美術館へ行きました。その様子です。
コウスケ(@kosstyle)でした。