「役に立つかわからないもの、あるいは美しいと思えないものを、家の中に置いてはいけない」(ウィリアム・モリス)
2018年だけで326展ものアートに触れたライター・講師、ホラノコウスケ(@kosuke_art)です。
こんなに壁紙をじっくり見たのは、初めて。
名古屋・栄の松坂屋美術館にて、『ウィリアム・モリスと英国の壁紙展』が開催されました(〜2019/2/17)。
その後、横浜のそごう美術館でも開催されます(2019/4/20~6/2)。
それにしても、壁紙がこんなにも奥深いものだとは思ってもみませんでした。
名古屋での様子を、紹介します。
目次
『ウィリアム・モリスと英国の壁紙展』
ウィリアム・モリス(1834~96)が追求した美しい生活、それは居心地のよい住空間、人間性あふれる手仕事、自然と共生する生き方であり、現代人の心をも強く揺り動かします。(中略)
本展は、ウィリアム・モリスの壁紙デザインを中心に、19世紀に興隆期を迎えた英国壁紙デザインの変遷をたどります。英国有数の壁紙会社、サンダーソン社が所蔵する貴重な壁紙やモリスの版木など約130点が日本で紹介されるのは初めてです。
いや、分かります。
私も、こう思いましたから。
家をたてるわけでもないのに、壁紙を見て面白いのか?
でも、行って正解でした。
私の世界がグッと広がったんです。
こんなに壁紙をじっくり見るのは初めて
意外と奥深い、壁紙の世界。
私がマツコなら「うふぉー!」「上品よね」「あらあたし、嫌いじゃないわよ」とか言いそうです。
どれもとても上品。
こんな壁紙、日本人ではデヴィ夫人しか似合わない
そう思いながら見ていたのですが、石川県小松市のカフェでは和室にモリスの壁紙を上手く合わせ、オシャレすぎる空間を作っているようです。是非行ってみたい。
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壁紙を版画のように何色も重ねて押して色付けしていく様子に驚きます。
本展ではそれを動画で見ることができるので、時間に余裕を持っていくと良いでしょう。
柄、がら、ガラ。
なかなか日本では(?)見ない雰囲気ですが、エレガンスを感じますね。
実際の展示では、まるで「絵画」のような「壁紙」もずらりと並んでいます。
これが壁紙!?くどくない!?
なんて思ってしまいそうですが、壁紙の歴史に触れられるのは非常に貴重な体験です。
グッズも見逃せない
モリスの壁紙デザインを用いた様々なグッズが販売されています。
部屋のアクセントに良さそうですね。
「あの展覧会」と比較すると面白い
愛知のお隣、岐阜県多治見市で開催されているマリメッコ・スピリッツ展と合わせてみると面白いと思います。
同じように「自然」をモチーフにしている「パターン」をデザインしているのに、英国のモリスとフィンランドのマリメッコとではあまりに違うからです。
まとめ
ついうっかり、ポストカードを買ってしまいました。
安いフレームに入れても、なんだか素敵です。
美しいもので身の回りを囲もう。
そう思った、ホラノコウスケ(@kosuke_art)でした。
場所:松坂屋美術館
アクセス:地下鉄名城線矢場町駅 直結(5・6番出口) / 地下鉄栄駅16番出口より南へ徒歩5分
住所:名古屋市中区栄三丁目16番1号 松坂屋名古屋店 南館7階
会期:2019年1月2日(水)→2月17日(日)
開演時間: 10時〜19時30分(最終日2月17日は18時閉館、いずれも入館は閉館30分前まで)
休館日:会期中無休
入場料:一般1,000円、高・大生800円、中学生以下無料
- 2018年7月7日(土)~8月26日(日)群馬県立近代美術館
- 2018年10月10日(水)~10月22日(月)阪急うめだギャラリー(大阪)
- 2018年11月17日(土)~12月27日(木)久留米市美術館
- 2019年1月2日(火)~2月17日(日)松坂屋美術館(名古屋)
- 2019年4月20日(土)~6月2日(日)そごう美術館(横浜)