どうやら本当みたい。
本『5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人』のタイトルの話です。
日本でしか働いたことのない私ホラノコウスケ(@kosstyle)は本書を読み、ドイツと日本との大きな違いにビックリです。
中でも気になった3つのポイントを紹介します。
ドイツでは法律で「1日10時間以上の労働禁止」
大前提として、ドイツでは法律で企業での労働時間に上限規制をかけている。これは残業時間の上限規制よりも厳しい。
象徴的なのは、1日10時間を超える労働が禁止されていること。月平均の残業の上限ではなく、毎日10時間を超えて働いてはいけないのである。
1日の労働は10時間まで許されているが、6ヶ月間の平均労働時間は1日8時間以下にしなくてはならない。P.13
平均1日8時間以下って、日本でいえば残業ゼロですよね。
「そんなじゃ、仕事が回らない」という方も、単に今の状態に慣れているだけかもしれません。
パーキンソンの第一法則と呼ばれる、こんな言葉を思い出します。
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
残業して良いと思っていたら、残業するような仕事をしてしまうわけです。
もし定時で仕事を終わらせたら100万円もらえるとしたら…?
意地でも終わらせる工夫をするのではないでしょうか。
ドイツ人では法律で「日・祝日の労働禁止」
ドイツでは、日曜・祝日の労働を法律で禁止している。
小売店の英ぎゅ時間を定めた「閉店法」でも、労働者保護のために日曜・祝日の営業を原則禁止。ドイツでは、駅・空港、ガソリンスタンド、一部のパン屋などの例外を除けば、日曜・祝日に店は営業していないのだ。P.14
これまたすごい。
日曜に店があいてないと不便に思ってしまいますが、平日のうちに買い物を済ませておけば良さそうですね。
ドイツではショッピングデートや飲食店でのデートはあまりしないということでしょうか…?
土曜に外出デート、日曜は家でまったり?
ドイツ企業は市場に翻弄されず、わが道を行く
ドイツの技術者には、高性能や高効率を追求する完全主義や職人気質(クラフツマンシップ)が受け継がれている。
(中略)
これらのミッテルシュタントの部品は高品質で、他社の部品で代替することが難しいため、入手できないと製造活動に悪影響が出ることになる。したがって、安い値段で買い叩かれることは少ない。
(中略)
ドイツの中小企業では、「市場に翻弄されず、わが道を行く」という独立独歩の精神が強い。市場の流れに逆行することはできないが、それでも自社の戦略や原則を大事にしようとする。P.128
本書には、日本のサービスは過剰だと書かれています。
しかしそれがついに限界になりつつあります。
最近は、過労死の問題がクローズアップされたり、ヤマト運輸の労働が過酷であることが話題となりました。
飲食店などでは、24時間営業をやめるお店も出てきています。
また、以前は牛丼屋が値下げ値下げと価格で勝負し業界全体が疲弊していました。
これは個人にも言えることではないでしょうか。
上司や会社の言いなりにならざるをえない状態では、自分の生活をコントロールできません。
看護師さんは就職に困らないため、何かあると簡単に辞めてしまうと聞きます。
必要とされる技術を持つこと、あるいは他に代わりのきかない人間になること。
それが、自分で自分の生活をコントロールしてゆとりある生き方をする鍵かもしれません。
そのために、まずあなたができることは…?
まとめ
ドイツは国が法律でうまく国民の労働規制をし、仕事の効率化と心のゆとりの両方を生み出しているというわけです。
では、われわれ個人にできることは…?
本書には、そのあたりの「仕事術」はほとんど書かれていません。
それについては、先にも紹介した本『成果を増やす 働く時間は減らす 高密度仕事術』をオススメします。
さて本書『5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人』をまとめたマインドマップ®はこちら。
1冊50分のマインドマップ®・リーディング講座は東京11/3(金祝)、名古屋11/25(土)、大阪11/23(木祝)です。
今年は…、後半失速。羽根が折れたか?
でもそれで見えたものがありました。
そして来年は…?
コウスケ(@kosstyle)でした。