佐藤 (中略)私たちが日々実践している「読み方」をここまで体系的に解説するのは、この本がはじめてになりますね。
池上 そうですね。本『僕らが毎日やっている最強の読み方』P.026
そう語るのは、佐藤優氏と池上彰氏。
数々の本を執筆するなど「知の巨人」である両氏が、何をどう読んでインプットしているのか。
それを明らかにしているのが、本『僕らが毎日やっている最強の読み方 新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意』です。
今日は本書から、「読み方」の3つのポイントを紹介します。
1.書籍を超速読する
「超速読」は1冊を5分程度で読むやり方で、「はじめに」の1ページと目次を読み、それ以外はひたすらページをめくります。このとき、文字は読まずにページ全体を見るようにし、目に飛び込んでくる見出しやキーワードを頭に焼き付けます。そして、結論部分の1ページを読みます。そうすることで、本全体の印象をつかむと同時に、熟読に値する本かどうかを見極め、その本で読むべき箇所のあたりもつけます。
P.238
ざっと5分でその本の概要をつかむ、ということですね。
この超速読に対し、1冊30分の「普通の速読」もするとのこと。
その方法は本書『僕らが毎日やっている最強の読み方』か、佐藤優氏の本『読書の技法』で確認してみてください。
私はというと、1冊50分で本を読みながらマインドマップ化しています。
詳細は以下を。
2.雑誌はスキマ時間にアプリで読み放題アプリで
雑誌の世界はいま、「電子雑誌の定額読み放題サービス」の登場によって、まさに過渡期を迎えようとしています。(中略)
従来の紙の雑誌1冊分、あるいはそれ以下のコストで多種多様な雑誌を読める。まさに大革命です。P.100
隙間時間には、スマホでSNSやネットサーフィンをしている人が多いかと思いますが、私には電子版の雑誌を眺めているほうがインプットの効率もいいし、娯楽としてもよほど楽しい。
P.100
具体的には、佐藤氏が使っているのはdマガジンというアプリ。
私も使っていますが、ファッション誌ばかりみています。
しかしあらためてどんな雑誌があるのかみてみると、「買うほどではないけど興味あり」という雑誌を気軽に読めるのが良いですね。
3.新聞は、朝ざっくり・夜じっくり
「世の中で起きていることを知ろう」と思ったとき、まず基本となるのは新聞です。意外と軽視されがちですが、新聞が「世の中を知る」ための基本かつ最良のツールであることは、今も昔も変わりません。(中略)
一面から順にめくっていけば、政治、経済、国際情勢、そして文化やスポーツを含めた世の中の動き全体を、短時間でざっと俯瞰できる。その「一覧性」において新聞に優るものはないでしょう。
P.038
朝は見出しを中心に、新聞全体にざっと目を通す。
気になった記事は、あとでじっくり読む。P.048
ネットでニュースを読むこともできます。
しかし本書では、ネットでは自分の知りたいことばかりが目に入ってきて、情報が偏ってしまうという問題を指摘しています。
新聞のほうが、世の中の動き全体を短時間でざっと俯瞰できるのです。
池上氏は朝ざっくり・夜じっくり読むのが特徴。
一方、佐藤氏はほとんどの新聞をiPadで読むのが特徴のようです。
私は紙で日経新聞を毎日読んでいたのですが、いつのまにか読まなくなり、新聞が「ゴミ」としてたまっていくようになりました…。
しかし両氏は「新聞は少なくとも2紙読め」と言っています。
情報の偏りを防ぐためです。
上記の方法で、しかも新聞を読む時間を決めておけば、2紙読むのは難しくなさそうです。
まとめ
結局のところ、「最強の読み方」は人それぞれだと思います。
とはいえ、自分でゼロからそれを試行錯誤するのは大変。
先人の手法を試しながら、自分に合う方法を見つけていくのが良いでしょう。
本書は情報量が多く、とても参考になります。
いっぽう、私が1,000冊以上をマインドマップ化しながら試行錯誤の末に編み出した読書法は、以下でお伝えします。
コウスケ(@kosstyle)でした。