「成長とは、生産性が上がること」
本『生産性―マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの』P.76
日本企業は、ホワイトカラーの生産性が圧倒的に低い。
そう言われています。
あなたは、あなたの組織はいかがですか?
本『生産性』は、マッキンゼーの元人材育成マネージャーが、いかに組織と人材の生産性を上げるかを紹介している本です。
今日はここから、3つのポイントを紹介します。
1.ストップウォッチで作業時間を可視化
タイマーを使わずに生産性を上げようとするのは、体重計に乗らずにダイエットをするようなもの
P.137
マッキンゼーで新人育成を担当していた頃、パフォーマンスが上がらないと悩む新人コンサルタントによく与えていたアドバイスが、「キッチンタイマーを買って作業時間を可視化するように」というものでした。(中略)
彼らに「今は何にどれだけの時間がかかっているのか」を自分で正確に把握させるためです。
P.135
私の場合、読書についてタイマーを使って50分で1冊読みます。
これは、自分の集中力がどのくらいもつか、あるいは読書に最適な時間はどのくらいかを何度も何度も試して計った結果なのです。
自分の作業が何分でできるのか、その最適な時間を把握しておくことはとても重要ですね。
2.定期的な業務仕分け
組織の生産性向上に特に効果的なのは、定期的に不要な仕事を洗い出す”業務仕分け”を導入することです。10時間かかる仕事を半分の時間で終わらせるには投資やスキルアップが必要ですが、不要な仕事をやめるのは、ノーコストで即日効果が出るうえ、生み出せる時間も長く、生産性向上の効果が大きいのです。(中略)
過去には価値があったが、今はそこまでの価値はなくなったという仕事がたくさんあるのに、それらをやめるきっかけがありません。
P.145
「これって本当に必要な仕事?」
いつもそう考える必要があるでしょう。
不要なのにやっていること、ありがちなのは会議でしょうか。
本当にその会議は必要なのか?
検討する価値がありそうです。
3.ノウハウの言語化
「あの人にしかできない仕事」は、当人の高い評価につながっていることも多いのですが、(中略)組織としては、その人の急な病気や退職、休暇取得の際の大きなリスクを抱えてしまいます。
本当の意味で仕事ができる人というのは、少ないインプットで高い成果の出せる生産性の高い仕事のやり方を考案し、その仕事が他の人にも可能になるよう言語化し、移植できる人です。そして自分自身は、どんどん違う仕事にチャレンジしていく人のことです。
P.155
自分だけができることを独り占めする社員がいては、組織が育たない。
できる人だけでなく、その方法をどんどん周りに伝える人を評価する仕組みがないと、難しいかもしれませんね。
自分の持っているノウハウに自分で気づくことは、意外と難しいものです。
たとえば昔、私の仕事を後ろから見ていた後輩に言われました。
「え!?いまの、どうやったんですか?!」
Excelでハケのアイコンを使うと、書式を別のセルへコピーできるのですが、後輩はそれを知らなかったのです。
自分にとっては当たり前でも、他人にとっては驚きのスキル。
そんなことが、実はいろいろありそうです。
ときどき、自分のやっていることを他の方にも応用できる形で体系化できないか?と考えてみると良いですね。
我々ブロガーは、そういうことに慣れています。
「自分のしていることを、誰かの役に立てる形で紹介できないか?」といつも考えているからです。
まとめ
本書を読み、自分の、あるいは自分の組織の生産性を考えてみる、とても良い機会になるでしょう。
…私?
この記事を書くのに思いのほか時間がかかりました。
記事執筆の生産性について、今一度考えてみます。
でも、ビジネス書や自己啓発書はマインドマップを使うと効率的・効果的に読むことができます。
コウスケ(@kosstyle)でした。