あなたは、人前で話すことが得意ですか?
「自分にはそういうことは必要ない」という方もいるかもしれません。
しかし仕事でも、プライベートでも、人前で話すスキルはとても重要です。
それは単に「緊張せず話す」というレベルではなく
- 分かりやすく伝わる
- 相手の行動を促す
ということが大切なのです。
今日は本『世界最高のプレゼン教室(80分DVD付き)』から、あなたのプレゼンがグッと良くなる3つの方法を紹介します。
1.”自分”を前面に出す
大抵の話し手に、「自分自身を聞き手に表現する」という姿勢が見られません。スライドを映すスクリーンに体を向けて、聞き手に背を向けたり、演壇から降りたり、会場の照明を消したり…。「プレゼンの内容も、話し手自身のことも知りたい」と考える”聞き手のニーズ”に応えることができていません。
P.106
「え?いいの?」と思った方もいるかもしれません。
いいんです。
聞き手にとって、「何を話すか」も重要ですが、「誰が話すか」も重要なのです。
”自分”を前面に出しましょう。
そのためには、聞き手に背を向けたりせず、聞き手ひとりひとりの目を見て話すのです。
「スライドを読ませる」ようなプレゼンは退屈で、眠くなりますよ。
2.個人的なエピソードと数字で引きつける
説明に「具体的な数字を加える」「個人的なエピソードを語る」のは有効です。数字は「え、本当に?」と驚かせるものならベター。説明していることに関係する「素晴らしかった経験」「大変だった経験」も効果的です。本論から多少脱線しても、すぐに話を戻せば大丈夫。聞き手の関心をガッチリつかむことを優先させましょう。
P.105
以前セミナー講師として登壇したとき、とある出版社の編集者さんからこう質問がありました。
「コウスケさんはなぜ、このメソッドを伝えているのですか?」
私はとにかく聞き手の役に立てるよう、「たくさんの情報をお伝えしたい」と考えていました。
情報の説得力を増すために、「数字」も使っていました。
しかし、それだけでは足りません。
「個人的なエピソード」を伝えることで興味を持ってもらい、心を動かすことも大切なのです。
今は、単なるノウハウだけでなく、必ず自分自身のエピソードをお伝えしています。
3.感情を込める
感情は相手に伝染します。無表情で事務的に話をするのではなく、喜怒哀楽の感情を込めて話をするようにしてください。
P.110
プレゼンにおいて、「情報」をしっかり伝えることが一番大事だと考えていた以前の私。
本に載っていたプレゼン技術も駆使し、完璧なプレゼンをしたつもりでした。
ところがそれを見た友人に、こう指摘されたのです。
とてもスマートなプレゼンだったよ。
でも、何というか…、熱が伝わらなかったな
私は技術にばかり気が行き、伝えたいことへの想いや感情がプレゼンに乗っていなかったのです。
また以前、マナー講師の方からこう教わったことがとても印象的です。
情報を伝えるだけなら、紙を渡して読んでもらえば良い。
余韻を残すことが大切です。
なぜ自分がリアルタイムで、口頭で伝えるのか。
その意味のあるプレゼンをしたいですね。
まとめ
本書の著者ガー・レイノルズ氏に、私は多大なる影響を受けています。
講師の仕事をする以前、彼の著書『プレゼンテーションzen』を読んで衝撃を受けたのです。
それ以来、スライド中の文字を極力減らしてシンプルにし、「文字で情報を伝える」のではなく「写真で感情を動かす」ことを意識しています。
しかしスライドはプレゼンのメインではありません。
あくまで、より良く伝えるための補助ツールです。
プレゼンにおいて本当に大切なことが本書『世界最高のプレゼン教室』には書かれています。
オススメです。
コウスケ(@kosstyle)でした。