「売られる」って嫌ですね。
講師・ライターのホラノコウスケ(@kosstyle)です。
たまに、関係の薄い人から突然メールで売り込みがあったりします。
私に必要な商品・サービスだったり、そうだと思わせてくれるならまだ良いのですが、コピペのメールだったり、「クラウドファンディングに協力してください」というような、私のメリットが全く感じられない売り込みも多くて。
商品・サービスを買うときって、「ほしい!」と思って買いたい。
みんなそうですよね。
逆に売る側に立った場合、こちらからゴリゴリ「売る」のではなく、相手のほうから「ほしい」と言われるのが理想です。
今日は本『「売る」から、「売れる」へ。 水野学のブランディングデザイン講義』から、モノやサービス、自分自身が売れるようになる3つのポイントを紹介します。
1. ブランドをつくる=見え方をコントロールする
「ブランドとは、見え方のコントロールである」
(中略)
生産現場の清潔さが問われる商品をつくっている企業の経営者が、だらしない服装でテレビの取材に応えていたら、商品に疑いをもたれてしまうP.32
私は、Points of You®アカデミーL.2「Creative Practice」というワークショップを開催しています。
アイデア発想のためのノート術・マインドマップ®のワークショップも開催します。
そんな私はSNSでいつも、「私とクリエイティビティとのつながり」を見せています。
日常的にアートに触れていたり、アイデアが感じられる写真や文章を投稿したり。
これがもし、「クリエイティブ」とかけ離れて見える人が「Creative Practice」を開催していたらどうでしょう?
私なら「おまえがいうな」と思ってしまいます。
見え方をコントロールすることは、とても重要ですね。
2. 受け手の問題を見つける
「問題を解決する能力」を高く評価する風潮があります。ビジネスの世界でもソリューションといったりして解決策が重視されている。
でも、じつはいま本当に必要なのは、「問題を発見する能力」のほうじゃないかとぼくは思っています。P.73
ついつい売り手目線になってしまうと、
- これはこんなところがいいよ
- ここがウリです
などと伝えたくなりがちです。
しかし、お腹いっぱいの私に「お兄さん、美味しい料理いっぱいで今すぐ入れる居酒屋どうですか?」などと声をかけても、興味がないんですよ。
美味しくても、無理ですよね。
どうやって問題を見つければいいのかというと、ポイントは「受け手側」で考えること
P.73
ここが本書にもう少し具体的に書かれていると良いのですが。
3. 差別化して驚かせてはいけない
差別化やアイデアというものはどうも勘違いされていることが多いようです。
本当はちょっとしたちがいでいいはずなのに、差別化をしよう、アイデアを出そうとしはじめると、どうしてもまだ世の中にないものをつくらなくちゃ、なんてだいそれたことを考えてしまう。(中略)たとえば、アップルからボロボロのiPhoneが新しく発売されたら、みんなびっくりするでしょう?けれど、そんな商品を出しても、きっと誰も喜ばない。
P.93
私は以前、音楽業界で働いていたので、ミュージシャンもそうだなと感じます。
新人が「俺達は周りの奴らと違うぜ」と、あまりにおかしなことをしたら誰にも受け入れられず、売れません。
そこで多くのプロミュージシャンは、まず「ウケる」音楽をやります。
たとえば「カバー曲」。既に売れた誰かの曲をやるわけです。
それで認知されてファンができたら、次は自分が本当にやりたい音楽をやる。すると受け入れてもらえます。
「差別化」を間違ってはいけないわけです。
とはいえ、「差別化」が必要ないというわけではないでしょう。
たとえば私は「コーチングゲーム」のワークショップを開催しています。
カードを使ってコミュニケーションやコーチングなどするものですが、似た目的の講座は世の中を探せば他にもあります。
他のカードツールや他のワークショップ、他のコーチングよりも、私のワークショップを選んでもらいたい。
そのためにはどうしたら良いでしょうか?
ここで間違ってしまうパターンとして「安売り」があります。
かつて牛丼屋が安売り合戦して共倒れになったように、安くしないと勝てないというのは自分の首を絞めるのです。
機能やスペックでは差がつかなくなっています。消費者にしてみれば、選びづらい。(中略)
ブランドの力で差別化するんです。ブランドの力で消費者に選んでもらう。P.95
「ブランド」が大事なのです。
私が扱っているPoints of You®は「ブランド」を大切にしています。
それは、見た目の美しさや価値観、そしてストーリー。
他が真似することのできないものです。
そして私自身をブランド化することにも努めています。
上記1ですね。
まとめ
最近あなたは何を買いましたか?
それはなぜ、あなたに売れたのでしょうか。
もちろん「必要だから」でしょうが、他にも選択肢はあったはずです。
それを選んだのには理由があります。
あなた自身も消費者。
あなたの消費行動にも、「売れる」ヒントがありそうです。
講師・ライターのホラノコウスケ(@kosstyle)でした。
自由に生きるヒント
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コウスケの日常
人の心を動かす人・モノとは、一体なんだろうか。